こんにちは、武藤です。
海外に荷物を発送していますと、
100件に数件の割合で商品が返送されてきます。

発送は外部に委託していますが返送先が自宅なので、
いやがおうにも目に付きます。

返送が多いのは米国よりもドイツやフランスなど欧州です。
返送理由として多いのが以下の3点です。

1.留置期間の経過による返送
2.受取拒否
3.送付先不明

返送の理由として多いのが、
1の留置期間の経過です。

不在通知を受け取ったにもかかわらず、
商品を受け取ってくれないケース。

国によって異なりますが、
おおよそ30日が経過すると荷物は日本に戻ってきます。

せっかく商品が届いたのに、
なぜ商品を受け取ってくれないの?

これには、関税やVAT等が関係しているようです。
VATは日本で言う消費税のようなもので、
欧州ではなんとおおおそ20%もかかります。

さらに、米国などに比べ、
欧州は輸入商品に対する関税も厳しいです。

おもちゃから高級品まで、
内容に関係なく課税されることが多いです。

返送された商品を見ると、
梱包材のプチプチを開封してまで、
商品を確認されていたケースもあります。

また、ドイツでは開梱時に
商品に切り込みが入ってしまったこともありました。

おそらくインボイスに記載の商品名や記載金額のみならず、
eBayやアマゾンにおける取引相場も検索しているのでは?

この留置期間の放置を防ぐためには、
追跡番号から留置中の荷物を見つけたら
お客様にすぐに連絡をすることです。

これにより商品を受け取ってくださる方もいれば、
VATについて不満をおっしゃる方もいます。

ちなみに、欧州のアマゾンで販売した商品については、
VATを補償したほうが良いかもしれません。

なぜなら、欧州のアマゾンは表示価格に、
VATを含めることをセラーに求めているからです。

P.S

お客様からのキャンセル依頼に応じることで、
大きく評価を落とすことがあります。

それは、どんなときかというと、
アマゾンのシステムを利用したキャンセルではなく、
問い合わせからのキャンセルに応じる場合です。

以下の件名のメールが届いていれば問題はありません。
『Order cancellation request from Amazon customer 顧客氏名』

お客様はキャンセルフォームを入力されています。

一方でセラーへのメッセージを利用して、
注文のキャンセル依頼があったら要注意です。

返金の際の理由にお客様都合を選択したとしても、
キャンセル率が上昇してしまいます。

私もこれはどうしようもないと思っていたのですが、
アマゾンの担当者に相談をさせてもらったところ、
回避策が1つあったのです。

それは、お客様にYour Accountの
Your OrdersにてCancel Itemを実行してもらうことです。

これを実行してもらうだけでお客様都合として、
評価を落とすこと無く返品に対応することが可能です。

ちょっとした違いですが、
評価には大きく影響するので気をつけたいですね。

ちなみに、FBA販売をした商品については、
こうした心配は不要です。

ノマドエクスポーター アマゾン海外販売編