国際経済の緩やかな回復を背景に、
今年のマレーシアのIT総支出額は
680億マレーシアリンギット(2兆1400億円)に達すると予測され、
7.4%の成長が見込まれている。

IT調査会社ガートナーは、
このままのペースで行くと2014年の世界のIT支出額は、
前年より3.2%増加し3兆8000億ドル(約380兆円)
になると予測している。

国際的に、経済の低迷期を脱し、
企業はビジネス成長を促すITへの支出を増やしている。

ガートナー社のマネージングバイスプレジデントを務める
Richard Gordon氏は、
「2014年、新たな電子機器を購入する消費者は増えるとみられるが、
今までとは違い、より基本的な電子機器や
価格の低い製品が売れるだろう」
と述べている。

ガートナー社はPC、ウルトラモバイル、
携帯電話やタブレット等の電子機器市場は、
世界的に6890億ドル(約69兆円、前年比4.4%増)の支出が見込まれ、
2014年は成長に転じると予測している。

「ITへの支出が高い状態ではあるが、
市場では製品構成の変動が続いている。
新興国では低価格なモバイルフォンやAndroidフォンが好まれ、
成熟市場では、準プレミアム・フォンが好まれていることから、
高額なプレミアム・フォンの需要は低迷してきている」

「一般的に、消費者はノートパソコンに変わるものとして
プレミアム・ウルトラモバイルを購入し、
2台目にタブレットを購入している。
市場の支配力を消費者が持つようになり、
製品がユビキタス化してきていることで、
製品価格が重要な差別化要因になっている」
とガートナー社は述べている。

また、ガートナー社は2014年のITサービス支出額は
9640億ドル(約97兆円、前年比4.6%増)になるとし、
ITサービス市場の経済見通しは安定成長と予測している。

さらにeコマース産業も今年は成長すると見られている。
マレーシアでも事業を展開する楽天は、
「この2年間で、注文数は400%増加し、
ひと月毎のログイン数は25%安定的に増加している。
特にファッション関連商品で顕著なこの成長は
マレーシア消費者による需要の高まりを示している」
と発表している。

The Malaysian Reserveより引用
http://themalaysianreserve.com/main/news/corporate-malaysia/5700-malaysias-2014-it-spending-to-increase