2014年の第一四半期、eコマースのサイトアクセスにおいて、
モバイルデバイスが占める割合は50%近くとなった。
これは、2010年の第一四半期の3%と比べると大幅なアップだ。
7月9日に発表されたCustora’s Mobile Commerce Reportが明らかにした。

また同レポートによると、モバイルコマースの売上は
第一四半期のみで122億ドル(約1兆2千200億円)に上り、
力強いスタートとなった。

このCustoraによるオンライン小売業者のための予測・分析は、
100以上のオンライン小売業者、7000万人の消費者、
Custoranの顧客が扱った100億ドルもの取引売上、
またアメリカ経済省のeコマース成長指数という
非常に信頼のおけるデータソースを元に行われた。

大まかに言うと、モバイルデバイスからのサイトアクセスは
驚異的な伸びを見せているものの、
消費者は未だにパソコンからの購入を好む。

CustoraのCEO、Corey Pierson氏が言うには、
モバイルデバイスからのサイトアクセスシェアの伸びに比べて、
モバイルデバイスからの売上は伸び悩んでいるという。

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スマホデバイスの面では、Amazonとサムソンが
Appleデバイスからの注文件数に食い込んできている。

iPhoneからの注文件数の割合は、2012年の75%から、
2014年3月には54%まで落ち込んだ。
反対に、同時期のサムソンがシェアを7%から31%に伸ばしている。

タブレットについてみて見ると、iPadが未だ強く
注文件数において80%を占めている。
しかしサムソンが2012年の2%から、2014年3月には12%に伸び、
AmazonのKindle Fireタブレットが4.9%となっている。

IBMによる興味深いデータがある。
iOSユーザーは一注文につき平均103.85ドル使うが、
アンドロイドユーザーの平均は73.08ドル。この差は42%だ。

またタブレットユーザーは一注文につき平均106.71ドル使い、
モバイルユーザーの平均は89.55ドル。

Custoraによると、2013年の第一四半期、
スマホ分野におけるiOSからの注文額は
アンドロイドからのそれよりも14%大きく、
タブレット分野においては3%大きかったという。

古典的なeマールマーケティングは、
スマホにおいては売上のうち27%を運んでくるといい、
とても効果的だということも分かった。
ちなみにパソコンではその割合は21%、タブレットでは23%だ。

Custoraが顧客に聞き取りをしたところによると、
消費者はあるブランドからパソコンで買い物したあとに、
同ブランドからスマホで買い物することが多いという。

「つまり、消費者はそのブランドをスマホ上で見つけるわけではないが、
直接購買ページに移動できるeメールは、
モバイルデバイスにおいて未だに非常に効果的だ」
とPierson氏は述べた。

ClickZより引用
http://www.clickz.com/clickz/news/2354052/mobile-retail-traffic-spiking-sales-not-so-much