DigitasLBi(デジタルテクノロジーエージェント)の調査によると、
実店舗で買い物する際、モバイル機器を使って調査をする消費者が
世界的に増えてきている。

調査のひとつ「現代の買い物風景」は、DigitasLBiが12カ国で行ったものだ。
(ベルギー、中国、デンマーク、フランス、イタリア、オランダ、
シンガポール、スペイン、スウェーデン、イギリス、アメリカ)

調査対象の半数が、スマホが買い物の仕方を変えたと答えている。
アメリカでは、71%が「実店舗で買い物する際に、
携帯電話が購入決定に影響する」と答えた。

M-commerce, Social Media, ROPO (Research Online, Purchase Offline) Lead Retail Trends, According to DigitasLBI Global Survey

「スマホを使う数秒の間に、
消費者は商品に関しての有用な情報にアクセスできます」
と北米DigitasLBiのChia Chen氏は言う。
「モバイル機器は、デジタルインフォを買い物経験の一部にしました。
購入決定に与える影響を気にする企業や小売業者は、
モバイル中心のアプローチをするべきです」

調査前の3ヶ月に、スマホでオンラインショッピングをした消費者の割合は、
国によって様々だ。
中国では70%、アメリカでは22%、フランス13%、ベルギー6%。

付け加えると、実店舗でスマホを見る人の割合は、アメリカ37%、
フランス27%、ベルギー16%なのに比べ、中国では79%に上った。

世界中の消費者の88%がオンラインでリサーチをし、
実店舗で購入する。この行動は、12カ国中11カ国で、
10人に9人の割合で見られる。
アメリカでは、89%の人が実店舗で買い物をする前に、
オンラインで商品調査をすると答えている。

直接商品を手にとって調べるため、まずショップを訪れ、
そのあと1番安い場所で購入する”ウィンドウショッピング”も盛んだ。

これはスウェーデンにおいて顕著で、
オンラインで買い物する前に実店舗で調査をする人が88%に上る。
中国では84%、アメリカでは66%、ベルギーでは48%の人が同じ行動をとる。

19%の人が、もしあるショップで買い物しながらスマホを見て、
他にもっと安い店があればそのショップを去ると答え、
29%の人がそうするかもしれない、と答えている。

価格は非常に重要だ。5%の価格差では3分の2の人が、
10%の価格差では88%の人が、そのショップを去るだろうという調査結果もある。

中国では、82%のソーシャルネットワークユーザーが、
ソーシャルメディアが購入決定に影響した、と答えている。
シンガポールでは74%、スペイン、イタリア、アメリカの平均は55%だ。

他7カ国の平均は42%。中国では5人中4人のソーシャルネットワークユーザーが、
ソーシャルメディアでフォローしている企業の製品を好んで買うと答えている。

アイテム購入のニュースをソーシャルメディアでシェアする割合は、
最も大きい中国で78%。対照的に、イギリスとドイツでは平均35%だ。
シンガポール、イタリア、スペイン、アメリカでは40%から50%の間。
商品購入のニュースをシェアした49%は、
「単に友達に知らせるため」にシェアしたと答えている。

各国に見られる「商業形態組み合わせ」の5つの実態は以下の通り:
1. 「商業形態組み合わせ」は中国で最も確立されている。

2. 新しい技術に貪欲で、オンラインショッピングでも
実店舗でも熱心にスマホを使うのは、シンガポールとイタリア、スペインだ。

3. 興味はあるが慎重派なのは、アメリカ、イギリス、フランス。

4. 「商業形態組み合わせ」や進化系ショッピングに懐疑的なのは、
オランダ、ドイツ、スウェーデン。

5. まだまだ普及途上なのは、デンマークとベルギー。

Attitudes Towards Connected Commerce Vary by Country

サンプルサイズと構成:
各国からクォーターメソッド(性別、年齢、地方)を使って選ばれた
1000人の消費者(18才以上)。
調査はインターネットを使って2014年2月から2014年3月にかけ行われた。

IT BUSINESS NETより引用
http://www.itbusinessnet.com/article/M-commerce-Social-Media-ROPO-%28Research-Online-Purchase-Offline%29-Lead-Retail-Trends-According-to-DigitasLBI-Global-Survey-3164359