スタッフとの金銭管理 前編
からの続きです

前回の記事で最後の文章である

>お金は攻めて稼ぐのもいいですが
>会社を経営しだすと
>お金を守ることも同じ位重要となりますので。

こちらの話についてはよく質問を受けます。
今回は具体例を交えてお金を守る、守りの経営を説明します。

攻めの経営とは
新規事業・新規顧客の獲得により
収益を伸ばしていく行為です。

例えば、ヤフオクで50万円稼いだから
新たにネットショップを作り50万円稼ぐ。

収益を伸ばすために雇用して仕事を任せ
更に収益増加を狙いに行く。

このようなことが攻めの経営と言えるでしょう。

守りの経営とは
今ある事業・今ある顧客が他に流れないように
力を注いでいく行為です。

足元を固めてしっかりした地盤を作り
今ある収益を固める行為です。

例えば、ネットショップでのリピーター戦略なども
守りの経営と言えると思います。

自分のショップでしか買わせない選択肢を作ることで
今ある顧客が外に逃げないですしまた購入してくれるのです。

大きな会社で例えるならばdocomo VS au・softbankです。

純増数ではSoftBankが飛び抜けていますが、
それでも累計ではdocomoが勝ります。

更に、携帯電話市場は
既に国民1人が1台持っているレベルですので
市場の底上げは厳しいです。

なので、docomoからすれば
auやSoftBankに顧客が流れないような守り。
auやSoftBankは顧客を新規獲得していく攻め。

そしてビジネスにもカウンターがあり
攻めている時に守りは弱くなり
顧客が外に流れやすかったり
事業そのものが危うくなるのも攻めている時です。

次にお金を守る行為ですが
分かりやすいところでは前回言った
銀行口座やクレジットカードのことですね。

少し発展したところでは税金です。

もし適切な節税方法があり
そのまま何もしなければ
2,000万円の利益が残る場合
ざっくり40%と考えて税金は800万円になります。

もし節税対策をして税金を400万円に出来た場合
手元に残るのは1,600万円です。

節税対策をせずに1,600万円を残そうとする場合は
ざっくり40%で考えると
約2,800万円の利益を出したことと同じになります。

しかし、一番やってはいけないのは
必死に守るべきでは無いところを守る行為ですね。
お金をまだ稼いでいないのに
節税対策を考える必要は無いです。

やはり、基本的には攻めのスタイルで
守るものが出来た時に守りに力を入れることです。

川下竜彦メールマガジン登録