Amazonはニューヨークのマンハッタン地区の顧客に限定して、
商品を1-2時間で届けるPrime Now を開始した。
2015年には対象地域を拡大する予定だ。

これは年会費99ドル(1200円)で翌日配達送料が無料になる
会員制サービスAmazon Prime に新たに追加された特典だ。
モバイルアプリを通じて何万点もの商品にの購入に使える。

今のところ2時間の配達が無料、1時間だと7.99ドルかかる。
Amazonは最低注文金、配送会社、配達手段(車・バイク)などの
詳細は明かしていないが、
マンハッタン地区に借りている同社のオフィスビルを
Prime Nowの本部にするとしている。

1−2時間配送の対象になる商品は本やおもちゃに加えて、
ペーパータオル、シャンプー、電池などの日用消耗品だ。
「必要品が足りなくなっても買い物に行く時間が無い、
行きたくないというときがあるでしょう」
とAmazon上級副社長Dave Clark氏はいう。

「これまでAmazon Prime は
ショッピング史上最高の顧客特典と思っていたが、
それが更に良くなった。来年には早く他の地域にも広げたい」と言う。

Wells Fargo 証券の投資アナリストMatt Nemer氏は
「1時間配達」を実際に試してみて、
注文後44分に届いたと感心している。

また、配達に出たことや商品が届いたことを
逐次テキストで知らせるなど、「連絡も良い」としている。

だが「今のところPrime Now のサービスは
マンハッタンのWest 34th St.にある
Amazon事務所がすべて行い、
対象は近辺の数地区に限られている」とのことだ。

Nemer氏は続ける。
「新サービスで都心のPrime 会員とAmazonとのつながりは更に強まるだろう。
これは通常の小売店やチェーン店には大きな打撃だ。
Uber Rush の同様のサービスはマンハッタンで約16ドルかかるが、
Prime Now の2時間配達が無料なのが強みだ。

Fresh Direct やGoogle Shopping Express などになると、
配達はずっと遅いし、対象になる商品も少ないが、料金は割高。
尚、Instacart は15都市で食料品を最寄りスーパーから
1時間で配達しているが注文は最低額が35ドルで送料は5.99ドルかかる。

具体的な数字は出さないもののAmazonは、
Prime会員が現在2千万人を超えるとしている。
家族を含めれば2千5百万から5千万近くの人が、
翌日配達の恩恵を受けていることになるとアナリストは指摘する。

internetretailer.comより引用
https://www.internetretailer.com/2014/12/18/amazon-offers-one-hour-deliveries