■新しい集客戦略のかたち オウンドメディア
EC事業者にとってコンテンツマーケティングは重要な課題。
しかし最近は、Googleの検索ロジックの変更で
これまでのSEO対策では効果が出せなくなった。
また、メルマガ配信による宣伝効果も期待薄となってきた。

では今後、どの方向に進んでいくべきか。
その答えの一つがオウンドメディアの活用にある。

オウンドメディアとは主に、
ECサイトが何らかのコンテンツを提供し、
ソーシャルメディアで多くのシェアを目指すものと
良質なコンテンツを継続的に提供し、
消費者に対しサイトや商品の特別感を高めるものがある。

どちらの場合も、現在の検索エンジンなら
SEO対策で確実に成果を上げることができる。
そのため、取り入れる企業が増えている分野だ。

■さらに進んでサイトのメディア化を目指す
間接的なアプローチとなるオウンドメディアは
SNSでシェアをしたり、情報に興味を持った消費者を
直接集客へと結びつけるのがむずかしい。
成果がわかりにくいというデメリットがある。

そこで一歩進んだオウンドメディアとして注目すべきは、
「北欧、暮らしの道具店」などが実践している
ECサイトのメディア化だ。

ECサイトの中に商品に関するコンテンツを複数展開し、
そこには消費者の興味を惹く良質な情報がある。
「北欧、暮らしの道具店」の青木氏によると、
「読み物コンテンツの中にカートボタンがある」のだという。

消費者は買い物だけのためにECサイトを訪れるのではなく、
興味があるコンテンツの情報を読み進んでいくうち
自然とそのサイトの商品を購入する。
魅力的な情報であればあるほど、リピート率は上がっていく。

■ECサイトのメディア化に向けて
既にECサイトを運営している場合、
サイトのメディア化に取り組むのは
再構築が必要となるため、足踏みをする事業者も多い。

それでも、コンテンツで紹介された
商品の作り手や歴史などを知ることで
消費者はその商品に対して愛着が湧き、
自然と購買欲へとつながっていく。

その際注意すべき点は、
商品とは直接関係ないコンテンツ、
たとえば「店長の日記」などはできるだけ省くこと。
また、SNSのシェア数だけを求め、
いわゆる釣りタイトルだけのコンテンツにはしないこと。

コンテンツは良質で信頼できる情報であることが第一。
自社商品のポジティブなイメージを
消費者へいかに伝えるかにかかっている。

「マイナビニュース」より引用
http://news.mynavi.jp/news/2014/10/16/114/