手のひらを返すことは世間では
恥ずかしい行為となっていますね。
それまでの方針や態度を大きく変えてしまう訳ですから、
信用に関わる大切な問題とも言えるでしょう。

ただ、手のひらを返すことはビジネスでは
重要なことだと思います。

例えば、僕が中国に行ったと記事に書いたら
「とうとうあなたも散々否定した中国輸入を始めるのですね!」
このようなメールを頂きました。

最近、僕の記事の読者になった人は
分からないと思いますが、
僕は初心者が中国輸入をすることは非効率だと言ってきました。

その理由は、価格の安さ・検品・不良品の多さ・名ある物を仕入れる時の偽物です。
だから利益率が高くても、
初心者は欧米の方が効率が良いと言ってきました。

僕の本意で言うと
中国輸入はハードルが高いビジネスと言っていて
別にけなしている訳では無いのですが……

まぁでも僕が中国輸入を始めると言うと
手のひら返しになるわけですね。

世間体を気にしていると僕は今後ずっと中国輸入出来ないわけです。
しかし、中国輸入で今のリソースを利用すると儲かる案件であり
「したい」と思えば必ず乗ります。

つまり、自分の発言や思考に対して意固地にならなくても良いということです。

ラーメン屋さんが昔、つけ麺に否定的だったのに
ニーズが増えてつけ麺をお店で出す行為は当然の話ですね。

新たなニーズや市場は成長していきますので
常に今の考えが正しいとは思わないほうが良いです。

「あそこの大将昔否定していたのにね。クスクス(笑)」
このように思われても、ビジネスとして考えると行うべきですね。
裏切り行為の手のひら返しとは別ですけどね。

お客さんにとっても良い事だし、
お店にとっても新しい収益になるのですから、
悪いことではないと言えないでしょうか。

更に信念とも別です。
僕は売る側のみが得をするビジネスはしたくないという信念があります。
この信念のみは市場がどう動いても持ち続けるべきだと思っています。

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