ECの売上が上昇し続けているにも関わらず、
EC業者は実店舗も無視できない、という思いを強めている。

Googleは近頃、自社初のショップをロンドンに開店した。
ここではAndoroid携帯、Chromebookのラップトップ、
その他のガジェットが販売されている。

さらに、Amazonも実店舗で商品を販売する
新しい小売形態を探っていると伝えられている。

しかし、オンライン業者はどのように
実店舗を開店する費用を回収できるのだろうか? 

そのひとつは、長期間の店舗維持費をかけずに、
まず仮説店舗でその地域の適正などを見極める方法だ。

オンラインの男性アパレルの新規参入者Frank & Oakは、
この方法をとった。

Frank & Oakはオンラインプラットフォームで160万人の会員と、
少なくとも1.5億円の資本を獲得するという目ざましい成功を経験し、
Etsyと提携を結んでいる。

Frank & Oakの創立者、Ethan Song氏はこう語る。
「インターネットを次世代とみなし、
実店舗を伝統的と考えている人が多いです。
わが社としては、実店舗をブランド価値を知らしめていく
場所として考えています」

カナダにいつくかの実店舗をもつ同社は、
次の6店舗の仮設店舗をどこに設置するかを、
顧客に12の候補地の中から決めさせようという試みを行っている。

同社の店舗は、単に服を買う場所というだけでなく、
より実験的なデザインがなされている。

カナダの同社の店舗では、店内に理髪店やカフェが入っている。
Frank & Oakのアメリカでの仮設店舗は、
ダイナミックな買い物体験を創出することに注力する、と言う。

「クリエイティブなミレニアル世代、という
我々のターゲット市場を考えると、実店舗にも
クリエイティブな仕掛けをしないわけにはいかないのです」
とSong氏は言う。

SW Retail Advisersの会長、Stacey Widlitz氏によると、
仮設店舗は長期の店舗賃貸(ときには10年契約にも及ぶ)よりも、
スタートアップ企業に好まれる傾向にあるという。

「Warby ParkerとBonobosというアパレル2社はその境界を越え、
実店舗の顧客をオンラインに取り込むことに成功しました」
とWidlitz氏は言う。

そしてもちろん、実際にアパレル商品に触って
試着できるという利点も見逃せない。

Widlitz氏はこうも付け加えた。
「さらに、仮設店舗での実験は、企業自身がまだ
実店舗の世界に参入するべきではない、
と気がつくきっかけになることもあるのです」

CNBCより引用
http://www.cnbc.com/id/102557305