eコマース大手のアリババが
eBayを買収する可能性を考える。
アリババのeBayの買収については
eコマース業界では
よく話題になっていることだ。

最近になってアリババは盛んに
企業買収を行っており、世界中に
その存在を誇示しようとしている。
アリババがeBayの買収に興味を
示していると思われる理由にはいくつかある。

アリババの子会社TmallとTaobaoは
B2CとC2C顧客を対象とし
eBayのオークションサイトと同様に
商品取引を行うことができる。

eBayは第三者販売業者を対象としており、
アリババのAlipayに似た
Paypalと呼ばれる決済処理システムを有している。
アリババグループとeBayの構造は類似しているので
このことが両企業にとって相乗効果となる。

グローバル企業に成長するためのアリババの戦略は
eBayを購入することで実現可能だ。
世界最大手のeコマース市場を手に入れることで、
アリババはゼロから新たに事業を立ち上げずに済むのだ。

アリババが米国市場に独自のブランド名で参入する場合、
評判を確立するために多額の資金を投じ、
米国のeコマース産業が
直面している問題を乗り越える必要がある。

それに対し、eBayは既に米国市場で
認知され、ブランドバリューを得ている。

昨年9月にアリババは記録的IPOを行ってから
盛んに買収を行い、多角化政策を進めている。
アリババは買収を高姿勢で進めていることから
その資金の流動性が注目されているが
eBayを買収できる資金は十分に有している。

また、PayPalとeBayを
同時に買収することと比較して
財政的努力が少なくて済む。

Alipayの中国外での事業は
限定的なものとなっており
マーケティングの観点から
まだPaypalに代えられるほどの段階にはない。

アリババがeBayの買収を
考えるもう1つの理由にePacketがある。
ePacketは最大2キロまでの
小さな小包で世界中に
7から10日で輸送するサービスである。

USPSとeBay、そして
他の郵便局とが協定を結び
このePacketを立ち上げていることから
他のeコマースサイトでは使用できない。

また、eBayの中国販売者の40%が
このePacketサービスを利用して
米国に商品を輸送している。
このことからも
アリババにはeBayを買収する
メリットがあると思われる。

BIDNESS ETCより引用
http://www.bidnessetc.com/32548-how-alibaba-group-holding-ltd-can-benefit-from-ebay-inc-acquisition/