おはようございます。柿沼です。
仕事を効率的に行おうと思うと
合理的な考え方をするようになります。

「今年の目標はこれ」
「達成する為にはこれが必要」
「とすると今月の目標はこれだから」
「今日はあれと、これを効率よく終わらせよう」

目標を具体的に落とし込んで
達成に向かうと言う考え方は素晴らしいと思います。

しかし
常にこういった考え方で過ごしていると
徐々に日常生活にも合理性を求めるようになってくる場合があります。

日常生活に合理性を求めると
どんな事が起こるのでしょうか。

まず
いつも効率を考えた論理的な思考をしているので
頭や気持ちが休まる暇がありません。
結果、常に追いたてられた気分になり
ストレスの多い生活になるでしょう。

さらに
人の気持ちを思いやる事より
合理性を求める事を優先してしまうと
信頼関係の崩壊に繋がる恐れがあります。

たとえば
直感型のタイプが多い、女性の悩みに対して
男性がいきなり論理的な解決手段を示すと
「この人はわたしの話を何も聞いてくれない」
と感じてしまうという話。

悩みは必ず解決しなくてはいけないものではなく
聞いてもらう事で心に安心感を与えるだけで十分な場合があります。

でなければ
すぐには解決できない悩みを持ってしまった人は
「悩みを解決しなくてはいけないという悩み」
というわけのわからない深みにはまってしまいます。

話が少しそれましたが・・

食事や旅行に行っている時などに
効率を考えた行動や発言ばかりしていると
せっかくの楽しい気分を
台無しにしてしまうこともあります。

こうして極端な話
日常生活は「無駄」こそが楽しいという側面もあります。

ただこの「無駄」は
合理性の観点から見たときに
「一見、無駄に見えているだけ」で
本当は合理性よりも大切なことである場合が多いです。

この考え方はビジネスをする上でも非常に大切です。

合理的な考え方を推し進めると
ビジネスでもマイナスに作用する場合があります。

目標を設定して、作業効率を上げて、生産性を高める
あたり前のように思えるこの感覚
実は売上げが上がらない原因になっている可能性があるのです。

本来僕らがやっているような
スタッフ数人レベルのビジネスでは
ビジネスの結果は構成メンバーの能力にかなり依存します。

能力が高い人間が集まれば
高いツールを導入して作業をするより
ずっと多くの仕事が処理できてしまう事も多いです。

ここで
メンバー個人の能力に依存した合理化を進めると
相手の気持ちは置き去りにされ
本人にも徐々にストレスが蓄積されていきます。

最終的にお客さんはあなたのサイトにリピートしなくなり
スタッフの心は離れていってしまいます。

「合理化を進めることによる売上げアップと経費削減」とするか
「顧客満足度を高めることによる顧客のリピータ化」とするか
相反する2つの目標のどちらかを1つを選択する必要があるのです。

「両方やればいいじゃないか」と思われましたか?
そう、両方やればいいですね。

ただし
自分の作り上げたビジネスの最終的な目標を
どこに設定しているかというのは
明確にしなければ、関わる人たちを迷わすことになります。

その結果はどんな事になるかは
だいたい想像がつきます。

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