2015年はタブレットの売上げが
パソコンの売上げを初めて抜く年になるとの予測がある。

今後モバイル端末は消費市場の
付け足しではなく核になるということだ。
これはパソコンの死を意味するか?

comScoreの最近の調査では、
モバイル端末の使用がオンラインショッピングの
主流になりつつあることがわかった。

「去年の夏、消費者が品定めや実際の買い物などに
オンラインで費やした時間の55%はモバイル端末によるものだった。
そのうちの44%が携帯電話、残りの11%がタブレットだった。
これは消費者と小売り業者の関係の革命的変化と言える。

一方、支払いも含む実際の買い物となると、
モバイル端末を避ける傾向が未だに強い。
Econsultancyの調べでは23%の回答者が携帯電話でメールチェック、
安売り情報の取得、商品探しをする一方で、
実際の買い物は自宅のパソコンですると答えている。

スマホユーザーが実際の買い物で使う金額は
タブレットユーザのものより18%少なく、
消費者全体の平均より88%も下回っている。
パソコンユーザーや普通の店に出かける消費者も無視できないということだ。

KISSmetricsは調査では対象の40%が、
パソコンであれモバイル端末であれ、
画面に出てくる時間が3秒以上のサイトを放棄している。
サイトの反応が1秒遅れるごとに7%が他へ移っている。

画像や反応速度の改善、
サイト内でのページ移動を少なくすることが、
これらの問題の解決になりそうだ。

ただ、これらの改善策を実行できでも未解決の問題が残る。
それは、スマホで支払いをするのを避ける消費者が多いことだ。
その理由としてEconsultancyの調査では39%が
「セキュリティーに不安がある」と答えた。

“Verified by Visa” (VISAカード公認のセキュリティーシステム)などを
サイトに明示することはいくらか役にたつが、万全の策とは言えない。
また3Gのスピードの遅さは、業者にはどうすることもできない。

消費者の中核がオンラインショッピングに
パソコンを主に使っていることが、
パソコンの売上げ低下を遅らせている。

ここ数年、低下率は劇的に縮小しており、
今後3-4年は横ばいするとの予測がある。

調査会社 IDCによるとパソコンの出荷台数は
2012年から2013年の間に3千4百2十万台減ったが、
2014年までの一年間には1千9百2十万台減、
2015年中の予想台数減は2百4十万台に止まっている。
パソコンはまだまだ健在だ。

同時に、モバイル端末で支払いをすることへの
抵抗が少なくなっていることも指摘できる。
comScoreの調べでは、オンライン小売り上位十社のサイトや
アプリを使っている人の3分の1が、
全ての買い物をモバイル端末のみで行うと答えた。

小売業者は日々増加するこれらの消費者を無視できない。
モバイルGPS(地球位置情報システム)の普及で、
今ではユーザーの居場所を確認した上で、
個々人にあてたクーポン配布など、効果的な販促を行うことが可能だ。

例えば小売り店舗の近くで特定の商品探しをしている
スマホユーザーを見つけたら、値引きクーポンをメールで送るのだ。
この種のクーポンは人気が出ており、
現在イギリスの買い物客の65%に配布されている。
2012年の24%から急上昇だ。

メールによる値引き告知や「お買い得情報」は、
モバイルユーザーを買い物に至らせるのに大きな力ある。
それを更に効果的にするためにすべきことは4つ。

1) メールはシンプルに短く。

2) 文字より画像、ゲーム、目に映る他社との違いを強調せよ。

3) 買い物は家に帰ってからという人のために、メールは何度も送れ。

4) 値引きクーポンを配布せよ(店の近辺にいるスマホユーザーには特に)。

携帯がオンラインショッピングの主流になりつつある今、
小売り業者はそれに対応したマーケティングが必要だ。

一方パソコンの根強い人気も考慮し、サイトの閲覧数、
消費者が業者からの情報を見るのに使ったメールソフト、
支払いが場所、消費行動の変化に目を見張ることも必要だ。

mashable.comより引用
http://mashable.com/2015/02/04/pcs-tablets-retailers/