以前の話題ですが、
タカタという自動車部品メーカーが
エアバッグの不具合により、

全世界での無償回収・修理を
求められているという事件がありました。

このリコールにかかる
費用の負担分として
同社は470億円の特別損失を
計上する見込みだったようです。

私達の行っている海外販売が
こうしたリスクとは、
無関係かといえば
そうとも言い切れませんね。

確かに私たちが輸出する商品の多くは
並行輸出販売という形態です。

私たちの多くは
メーカーではないので
商品に問題が発生しても
賠償責任は無いのでは?

そういう風に理解されている方も
多いかもしれません。

ところが、実際のケースでは
メーカーのみならず

Amazonやそこで販売を行う販売者も
訴えられるケースがあるので、
その点に注意が必要です。

過去のその他のケースでは、
2011年にSLB Toys USA社が製造した
滑り台で痛ましい事故が起こりました。

原告は同社のみならず
販売者のトイザらスと
販売サイトのAmazonの3者を訴えました。

陪審による評決は原告の訴えを認め
20億円の支払いを
販売者に命じる内容でした。

さすがに20億円の賠償は
保険ではまかなえませんが
訴訟時の対応費用や
1億円規模の賠償であれば

海外PL保険(英文生産物賠償責任保険)
でもカバーが可能です。

商工会等を通じて加入できますし
契約開始日から過去10年間もさかのぼって
カバーされるのも安心です。

最低の保険料は
年間10万円からとなりますが、

売上や品目に応じて保険料は
年間50万円~150万円程度に
収まるのではないでしょうか?

タカタの500億円にはおよびませんが、
それでもリコール(生産物回収)が

発生した場合には、
500万円までの費用が補償されます。

販売者のリスクは
限定されているとはいえ
取引高が増えればリスクも高まります。

規模感が大きくなってきたら
ぜひ商工会にPL保険ついて
問い合わせてみてくださいね。

最後までお読み頂き
ありがとうございました。

ノマドエクスポーター アマゾン海外販売編