こんにちは、武藤です。
海外販売に取り組んでいると
普段の会話やニュースから様々なアイデアが生まれます。

あんな物が売れるんじゃないかとか、
こんなサービスが受けるんじゃないかとか。

出品点数が多いので過去の販売データを検索すれば
そのカテゴリーやブランドの売上が調べられます。

そこで今回は情報の生かし方について
お話したいと思います。

まず、世の中には一時情報と二次情報
というくくりがあるそうです。

一次情報とは自分が現場で得た知識や経験、
もしくは知り合いから直接聞いた情報。

二次情報とはそうした情報をまとめた
テレビや新聞、雑誌、ネット記事。

これを海外販売に当てはめると、
自分や知人が販売した実体験や
海外視察で確認した販売状況は一次情報です。

一次情報は事実をベースにしているので
戦略を組み立てる上で信頼のおけるデータです。

私はこの一次情報を重視して、
仕入れる商品や事業を組み立てたいと考えています。

一方で海外販売における二次情報とは、
TV番組で見たインドネシアではアニメが人気といった情報や、
フランスにおけるアニメ人気 のネット記事、
ポケモンカードが数百万で入札されたといったネット記事など
他の第三者を介して得た情報です。

ネタとしてはすごく面白いのですが、
実際の商売に活かすには少し工夫が必要です。
なぜならネタの信頼性を
データで検証する必要もあるからです。

無在庫出品であればまずは販売でも良いのですが
実仕入れが伴う場合は検証も必要です。

情報が持つ価値の違いを意識しながら
うまくビジネスに活かしていきたいですね。

P.S

一度耳にしたら忘れられないCMの一つが
「電話してちょーだい!タケモトピアノ」です。

あの独特なCMは10年前から続いていることもあり
目にされたことがある方も多いかと思います。

あのCMを頻繁に目にした当時、
中古のピアノを買い取ってどこで売るのか疑問に思いました。

なぜなら、ピアノ買取のCMは目にはするものの
中古ピアノを販売する店舗は目にしなかったからです。

タケモトピアノが買い取り続けたピアノは
いったいどこにいってしまったのか?
すると答えは海外にありました。

同社は買い取ったピアノをメンテナンスして
世界50カ国で販売をしていたのです。

昨年度の年商はおよそ30億円。
毎年2万台を販売しているそうなので、
売値は単純平均で15万円と意外と安価です。

自社配送&自社メンテナンスにより
原価を抑えていらっしゃるんでしょうね。

ちなみに一般的な家庭用ピアノでも
重量はなんと200キロ!

コンテナ等で一度に大量に輸送しないと
とても採算があいませんね。

年間2万点も輸出したら日本からピアノが
無くなるのではと心配で、もう少し調べてみました。

日本の1千世帯あたりのピアノ所有台数は279台。
家庭には105万台のピアノが眠っているそうです。

一方で2011年の国内のピアノ販売台数は1万8千台と
92年に比べて6分の1とはいえ結構売れています。

販売台数と輸出台数が近いので5年、10年で
なくなるとは考えにくいですね。

同社もはじめから順風満帆にスタートしたわけではなく、
海外販売を始めた直後は言葉もわからず、
FAXなどを利用して営業を行っていたそうです。

どんなビジネスもこうして地道なところから
スタートしているんですね。

どうしても価格差だけが目につきますが、
価格のみならずマーケットのサイズや展望、
提供できる価値についても考えて行きたいですね。

ノマドエクスポーター アマゾン海外販売編