日本に本拠地を置く物流及びカスタマーサービス提供会社、
トランスコスモス株式会社が、日本製品を取り扱うウェブサイトを
新たに中国で起ち上げた。

サイトは中国の消費者の好みに合わせて作られており、
日本のブランドや小売業者のオンラインセールスを
支援するのが目的だ。

その仕組みはまず、Yifanshop.comで商品を注文すると、
その注文が日本の販売会社へ送信される。

販売会社はそれを、日本にあるトランスコスモスの倉庫へ送る。
最後に、ヤマト運輸がそこから商品を受け取り、
中国へ配送するようになっている。

トランスコスモスは中国でも倉庫運営をしており、
中国のオンライン市場で販売する日本企業の商品を保管している。

中国政府は現在、海外小売業者が特定の中国6都市へ
商品を輸送すると、通関手続きを迅速に、また関税が
軽減されるという、クロスボーダー・eコマース・プロジェクトを
試験的に実行させている。

該当する都市は、上海、重慶市、杭州、寧波、鄭州、広州だ。

このような動きも手伝って、同社は、注文が入った時だけ輸送する
クロスボーダーモデルへと移行している。

トランスコスモスの子会社で天津に本社のある、
transcosmos information creative (China) Co.のプレジデント、
Yongming Zhan氏は

「中国での売れ筋商品が掴めてくれば、日本の販売先から
人気商品を大量に取り入れ、中国主要都市近くの
自由貿易地域の倉庫に保管することも考えられる。
そうなれば、輸送費を抑えることができる。」
と言う。

トランスコスモスの中国の倉庫を利用する企業の一つが、ユニクロだ。

Zhan氏によると、ユニクロは自社の中国eコマースサイト
Uniqlo.cnに加えて、アリババグループの Tmall.com や
中国eコマース最大手の一つであるJD.comなどの
中国オンライン市場で商品を販売しているが、トランスコスモスが、
サイトの起ち上げから運営管理全般を担当したと言う。

ユニクロは、トランスコスモスに対して未公表のサービス料を支払うが、
売上の手数料は支払っていないとのことだ。

トランスコスモスは、より多くの日本の小売業者が中国市場に
参入できるよう、顧客が払う固定サービス料を、売上高率に準じて
支払う方法に変更する決定を下した。

「これにより、これから参入しようとする日本の小売業者のリスクを
軽減できる」

とZhan氏は言う。

後半では、 中国のオンライン消費者の好みに合わせて
カスタマイズされた新eコマースサイト、
Yifanshop.comについて報告する。

Internet RETAILERより引用
http://www.internetretailer.com/2014/05/27/new-way-japanese-brands-sell-online-china