調査会社フォーレスター・リサーチ社によると、
オンライン小売販売の分野で
アジア・パシフィック地域の5大市場の規模は、
近い将来、北米とヨーロッパを合わせた市場規模を抜くとみられている。

アジア・パシフィックの5大市場とは、
中国、日本、韓国、インド、そしてオーストラリア。

この5大市場のオンライン小売販売規模は急速に伸びており、
2013年の3980億ドルが
2018年には8580億ドルになると予測されている。
これは年間16.61%の成長率となる。

2017年の予想で見てみると、
この5大市場からの予想売上は7680億ドルに達し、
これはアメリカ、カナダ、西ヨーロッパを合わせた
予想売上6580億ドルより17%高いものとなっている。

アジア・パシフィック市場でのモバイル機器の普及率は高く、
中国ではアリババ、京東(ジンドン)、日本では楽天、アマゾン、
韓国ではeBay、Gマーケットが主要なオンライン小売業者となっている。

この市場に参入しようとする企業は、
画一戦略を盲目的に行うのではなく、
それぞれの国の市場の違いを理解することが重要となってくる。

では、各国の市場を見てみよう。

中国:2013年に2940億ドルだったオンライン小売販売は、
年率にして18%の伸びを見せ、2018年には6720億ドルに達し、
オンライン小売販売市場規模ではアメリカを抜き世界第1位となる。

中国ではアリババの淘宝(タオバオ)とTモールの売上が
全オンライン売上の半分以上を占めている。

中国の弱さは脆弱な配送システムにあり、
企業は配送システムの改善に多額の投資を行っている。

日本:中国に比べすでに成熟した市場となっている。
日本のeコマースの伸びは緩やかで、
2013年の590億ドルが2018年には960億ドルになると
予想されている。

成長率は年率にして約10%。
日本は世界のなかでも主要な贅沢品の市場だが、
オンラインで贅沢品を買うという
日本人買い物客はわずか2%だ。

モバイル機器の普及率は高く、オンラインを離れた
店舗や公共交通機関の支払いにも使われている。

韓国:2013年に193億ドルだったオンライン小売販売は、
2018年には310億ドルになると予想されている。

成長率は10%を少し超える程度。
ブロードバンド・スピードは世界に誇るものがあり、
ウェブ上で買い物をする客も多い。

イギリスを本拠とし、海外展開を積極的に行っている
小売業者テスコが韓国市場に参入しており、同社のオンライン部門は利益を上げている。

インド:eコマースの大規模市場の中で最も熟成が遅れているインドだが、
現在急成長を遂げている。オンラン小売販売は2013年が20億ドル。

2018年には160億ドルになると予想され、
年間の成長率は50%を超えるとされている。

eコマースへの海外投資が規制されており、
それがアマゾンやウォルマートなど各社が
従来のビジネスモデルを使っていない理由となっている。

オーストラリア: オーストラリアの総人口2300万は、
ここで語られている他の4つの国と比較すると半数以下の人口だ。

しかし、オーストラリアではeコマースは盛んだ。
2013年のオンライン小売販売は230億ドル。

これが年率10%で成長し、
2018年には380億ドルに達する見込みだ。

オーストラリア国民は、国内企業の少なさと、
外国小売業者からオーストラリアに入ってくる物の購入は
最初の1000ドルまでが免税となるため、
外国オンライン小売業者を積極的に利用している。

政府によると、この免税の仕組みを使った購入は、
2011年〜12年の数字で62億3000万ドルだった。

internetretailer.comより引用
http://www.internetretailer.com/2013/12/02/e-commerce-grows-asia-pacific-china-leading-way