SingPost アジアのeコマース覇者への青写真
前回からの続き

SingPostが現在200社を超える顧客には
Adidas、 Groupon、 QuickSilverなど、欧米大手が並ぶ。

アジア最大のオンラインファッションハウスZalora とは
システムやノウハウを共有。

eコマースで一人立ちできない中小ブランドは、
マーケットプレースOmigoにまとめ、
SP eCoomerce の縮小版ともいえるサービスを提供している。

ウェセラー副社長によると、東南アジアでは
ショッピングサイトに来た人が
そこで実際に買物をする割合は1%以下、

eコマース先進国アメリカの9%をはるかに下回る。

この環境の改善にはeコマースをどの企業にも手の届く、
儲かるビジネスにするためのインフラ整備が必須だ。

SingPost 以外にもシンガポールのAnchanto
タイのaCommerce など、総合eコマースのスタートアップ企業が、
東南アジア進出を狙う欧米企業のネックとされていた
物流とフルフィルメント(オーダーや在庫の管理、梱包、
発送、顧客対応など)を競って強化している。

その中でSingPost の何よりの強みは、
創立1819年以来の歴史と実績だ。

資本注入すべき枠組みは既に出来上がっており、
地元企業とのネットワークも盤石だ。

物流網は世界に12ある倉庫を中心に
アジア太平洋地域から欧米にも広がり、

国内では随所に設置されたPOPStationのロッカーが、
オンラインショッパーの商品受け取りを助けている。

年利益US$2900万米ドルの資金力で
買収もたやすい。

その結果、化粧品などのサンプルを安価で提供する
Sample Storeが最近販路に加わった。

逆に不要な部分は速やかに切り捨てる。

上述の高級品オンラインストアClout Shoppeは、
eコマース支援に特化する新戦略の足かせになるため
売却された。

SingPostのさらなる武器は 株主SingTel。
アジアで6つの電信業者に出資するシンガポールの電信最大手だ。

同社とは「戦略的提携」の詰めの段階にあり、
オーストラリでは既に二つの試験プロジェクトが立ち上がったという。

その内容は明かされていないが、今後に期待が持てる。

techinasia.comより引用
http://www.techinasia.com/singposts-grand-plan-rule-ecommerce-asia/