Facebookは現在10億人以上のユーザーを抱えているが、
CEOのザッカーバーグの野心は地球上の全人口をユーザーにすることだ。

その野心を達成するためFacebookが取り組んでいるのは、
Internet.orgなどの企画を通し、手頃なインターネットプランを
インターネット後進国へ届けることだ。

この点で先に成功を収めているのはアリババだろう。
アリババは中国の地方都市住民がインターネットにアクセスできるよう
オフィスを設置し、そこで住民がオンラインショッピングをし
Alipayで支払えるようにした。

これはかなり極端な例だが、
eコマースシェアの拡大という観点では利にかなっている。

Facebookは最近、eコマースを通してどうFacebookを利益化するか、
というコンセプトにやっきになっている。
そのためにはまず、インターネット接続環境のある消費者が必要だ。

「世界中に浸透するには、地域社会に浸透する商品を用意し、
人々が異なったオーディエンスと様々なコンテンツを
シェアできる環境が必要だ」
とザッカーバーグは言う。

「より大規模な新サービスとインフラを提供する必要があるが、
当社が繋がりたい場所における根本的な問題の解決のための、
新たな手段を開発しないといけない」

テクノロジーを人々に届けることはFacebookの浸透率を高め、
それはつまりFacebookを通して買い物をするチャンスを
人々に与えるということだ。

Facebookの歳入においてモバイル広告の占める割合は増加しているため、
手頃なモバイル危機を通してグローバルなネット接続環境を整えることが
大きな鍵となる。
特にPCよりスマホでのコミュニケーションが主流の国においては。

1月にザッカーバーグが第4四半期収入報告において語ったところによると、
Internet.orgはザンビア、タンザニア、ガーナ、
ケニア、コロンビアなどにおいて
1.5億人を対象に3つのサービスを立ち上げた。

これによるこれらの地域の600万人もの人々が、
人生で初めてインターネットアクセス環境を手に入れたという。

今のところ、Facebookは広告を通して
ユーザーとブランドを繋いでいるが、
将来的には実際の販売に参入することで
ユーザーとブランドを繋ぐだろう。

プラットフォームを商業化する前に、
消費者がそのプラットフォームに繋がっておくことは絶対条件だ。

コミュニケーションレベルだけではなく、
販売手段としての価値については、
「購入する」ボタンがFacebookにおいて
どのような発展を遂げるかにかかっている。

今のところ、小規模市場においての試験段階だが、
急進市場におけるSNSの存在感が増せば、
SNSは買い物場所としての意義を増すだろう。

例えばアフリカの小さな村の誰かが、
Fecebookにログインして買い物できるようになったとしたら、
それが本当の意味でのネット環境のグローバル化だろう。
そしてそれがFacebookが現在目指しているところなのだ。

PYMNTS.comより引用
http://www.pymnts.com/news/social-commerce/2015/the-social-commerce-emerging-market-share/#.VNpfRyzF-uI