ソーシャルメディア利用を売上に繋げようとするその努力は、
本当に適切なものだろうか? 

ソーシャルメディア経由で業者のウェブサイトを訪れる人は2%以下だ。
しかも、最終的に何か購入する人は1%に満たないという。

それでも、ソーシャルメディアは小売業者にとって重要な戦略のひとつだろう。
そこで、Facebook、Twitter、Pinterestのそれぞれの
プラットフォームとしての特徴を見てみよう。

Facebook:ユーザー多し、リーチ数は減少
Facebookの膨大なユーザー数と、ユーザーの行動パターンデータは、
小売業者にとって魅力的だろう。しかしこれまでのところ、
商業的成功に大きな影響を及ぼしているとは言えない。

「Facebookで消費者の購買欲をはっきり感じたことは、一度もない」と、
マーケティング会社RazorfishのGoldberg氏は言う。

ただ、Facebookの魅力は直接的な売上ではなく、
自社Facebookページ上でユーザーデータが手に入ることだ。
例えば、Facebookのコメントを自社製品の宣伝に使う会社もある。
こういった使い方は、Facebook以外の場所での売上誘導に効果的と言える。

しかし、Facebookは、オーガニックリーチ数
(ユーザーが自発的にシェアしたりコメントしたページを見た人の数)
が減ってきていることから、ブランドの反感を買っている。

「Facebook上の自社ページで需要の成長が見られても、
それは結局Facebook上だけのことだ」とGoldberg氏は言い切る。

Twitter:ユーザーとの繋がりは強い、用途は曖昧
最近、Twitterから直接商品をAmazon.comのカートに送れる
AmazonCartというサービスが始まった。
これはTwitterをプラットフォームとしてアピールするきっかけになるのか。

確かに、Twitter上でリツイートして保存した商品を、
最終的に購入するユーザーは一定数いるだろう。
また、54%のユーザーが、あるブランドをTwitter上で見かけたら、
そのウェブサイトを訪れるなどの行動をとる、という調査結果もある。

こういった面で、Twitterは最も有望なソーシャルコマースツールと言える。

しかしTwitterの問題点は、ユーザーがTwitterモードのとき、
買い物モードにはなりにくいということだ。
これはFacebookと同じ問題でもある。

Pinterest:3つの中で一番商業的に貢献している
Pinterestのn視覚的かつ商品に特化した機能は、
明らかにコマースフレンドリーだ。
最近では投資家によって50億ドル(約5000億円)の価値があると定義された。

Pinterestは昨年、“rich pins”と呼ばれる機能を発表した。
これによってブランドは、商品の基本データや、
リアルタイムの価格情報などをPinterest上に公開できるようになった。

しかしPinterestは、視覚効果優先という性質のため、
コメントやテキストデータが隅に追いやられる。
その結果、他のプラットフォームのようなタイムリーさを欠き、
何が最新情報なのかが分かりにくくなるという欠点がある。

DIGIDAYより引用
http://digiday.com/brands/celtracc-social-platform-retial/