SonyがVaioブランドをJISというファンドに売却しました。
詳細はこちらを御覧ください

PC事業の譲渡に関する意向確認書の締結について 

その昔、
IBMがレノボにThinkpadシリーズを売却しましたね。

その昔って・・・2005年ですか。
9年前。

その当時、
「IBMがThinkPadを売却!」
とニュースがでて、
「なんでなんで!?もったいない!」
と思った記憶があります。

というのも、
IBMにとってThinkPadは同社のアイコン的な位置づけでした。
(少なくとも僕には)

つまり
ThinkPad = IBM
でした。

そのブランドを売却しちゃうんだから、
思い切ったなと、そう思った記憶があります。

と、同時に
「そんなにPC事業って儲からないし、将来性がないの?」
とも思いました。

IBMはPC事業だけでなく
ハードディスクなどのハード製造事業から続々と撤退し、
サービス(コンサルティングも含む)部門や
インフラ構築部門に集中しています。

IBMの10年間の株価はこんな感じです。

International Business Machines Corp.

SonyはIBMに遅れること実に9年。
ついにPC事業から撤退しました。

Sonyの同期間のドル建て株価です。(いわゆるADR)

Sony

「IBMとSonyを比べるな!」
というのも最もですが、
部門別に事業をどんどん売却して
コアな事業に集中していくアメリカと
(もちろんリストラ付き)
社会保障制度も兼ねているような終身雇用制の日本の
違いがよく分かるなぁと思います。

どっちがいいと言っているわけではありませんが、
僕が株主として投資するなら、
圧倒的に前者ですね。

ちなみにIBMの株は少なからず購入しています。
(いわゆるバフェット銘柄です)

SonyがPC事業を売却した理由として
「モバイルとタブレットへの集中」
が上げられています。

たしかにXperiaシリーズは
世界でもまぁまぁ売れているみたいです。

ただ、
AppleやSamsungと比べると
シェアは雲泥の差です。

ここに集中するのが果たしていい事なのか?
そんなに売れるんかなーと・・・

電子書籍リーダー事業からも撤退しましたしね。
iPadとKindleには勝てなかった。

それがほとんどの事業で起こってくるのでは?

プレイステーションも
新型機の売上は好調ということですが、
どんどんスマートフォンのゲームに押されていくのではないかと。

そもそもSonyの本業ってなんでしょう?

Sonyの今の稼ぎ頭は
金融(ソニー生命、ソニー銀行など)
音楽(ソニー・ミュージックエンタテインメントなど)
映画(ソニー・ピクチャーズエンタテインメントなど)
だそうです。

「Sonyは電機の会社」
では完全に無くなってますね。

過去にはアメリカの大手電機メーカーGEが
同じような感じでした。
金融やヘルスケア部門が稼ぎ頭でした。

今は、製造業を強くする方針みたいです。

さてさて、 Sonyは今後、どうなるのか?
ドラスティックな改革をして、
また「世界のSony」が返ってくるのかな。