先日、輸入の卸をされている会社の
女性経営者の方とお話しを
させていただきました。

その方は先代から
引き継がれて2代目の方ですが、

バイタリティがあり、
穏やかな口調ですが、

仕事の説明になると非常に
生き生きとされていました。

「現地時間で今日の17時までに
購入の意思を伝える必要があったり、
品物のクレームがあると
ただちに板挟みになったり、

書類の不備には両方に頭を下げる。
精神的にハードな仕事なのよ」

先代の社長が創業して30数年。
30年前。。。。

えっと3歳だったから記憶ないですけど、
英語も話せる人も今よりもさらに少ないし、
IT環境も通信手段も当然整っていない。

今よりももっと厳しい条件の中で
取り組まれてきて、

なおかつ成果をあげる方法
っていうのは何なのか?

ずっとそれを勉強させていただきたくて
話しに聞き入っていました。

輸出は「物を出す」ということで
検査や検閲・通関もさほど
厳しくないですが、

(というより相手の国により様々で
結局受け入れ国でのどういう対応があるか)

輸入は「物が入ってくる」ということは
それだけ「出す」ことに比べて
慎重にならないといけない部分が増えます。

関税も細かく決められているし、
僕のマインドは基本的に物を出す、
というマインドになっているのか

もう耐えられないくらい、大変そう^^;
と思ってしまいました。

ですが、
やっていることを超!要約すると。。。

本当に一つ一つ、
細かい取引を着実に迅速に
丁寧に丁寧に取り組まれていた、
ということだけはわかりました。

30年も続いた会社を存続させるために
先代の80代の社長は、顧客側はもちろん、
仕入れ側にも頭を下げてやっていました、

というお話を聞いて、
身が締まる思いでした。

なぜ会社寿命が
10年、5年、3年
と平均寿命が縮んでいる中で

現在もなお、非常に高い利益率で
業績をあげているのか。

その女性の代表の方は
先代の取り組みをみていたので

自分もたとえ買う側といえど、
「売っていただく」姿勢を貫く。

国内の顧客に商品を
お売りするときは当然、
「買っていただく」姿勢も貫く。

ファイナンスが入っていない、
いわばリスクを極限までおさえた、

エージェント部分だけの
貿易業は輸入でも輸出でも

せっせこせっせこ仕入れ側にも
顧客側にも頭を下げないといけない。

現在80代の先代の社長は
細かい取引を丁寧に丁寧に当初、
取り組まれていた、ということでした。

ここが一番大事だと思ったのですが
そしてそれができる理由がある、
と感じました。

自分、自分達の会社の立ち位置を
しっかりと見ることができるか、ということ。

たとえば今回の伺った会社であったら、
その市場に対してどれくらいのリスクを持ち、
どういう取り組みをしたいのか?

実際に自分達はどういう立ち回りをして
どういうところでキャッシュポイントが
発生するのか、またそれはなぜか。

どういうところで
自分の会社は貢献しているのか、
自分達が役に立てる、存在意義は何か。

市場においての
自分の会社のポジションとは?

そこのポリシーを持ち、
その信条に従うことはできるか?

とまあ、お寺の
お言葉のような質問ばかりですが、
一つ一つ明確化していくことから
はじめてみようと思った1日でした!

ではでは

輸出ビジネス 実践日記