2009年9月、楽天は当時のタイECサイト最大手の
TARAD.com(タラッド)と提携し、
タイのEC市場に参入した。

タイ「楽天市場」の売上は年々急速な伸びをみせている。
しかし、日本のEC化率が約5%に対し
タイはまだ1%に満たない。

成長分野として期待されるタイのEC市場には何が必要か。
タイ楽天の代表を務める廣田大輔氏は、
3つのポイントについてこう語る。

①ネット環境
タイのインターネット普及率は26%。
バンコクなど都市部におけるネット環境は
接続スピードや安定性の面で最低限の確保はされている。

にもかかわらず、ECサイトの利用率が低いのは、
いまだ信頼性と認知度に課題が残されているからだろう。
そこで、楽天では年に2回、大規模なセールを実施。
それに合わせてテレビCM、オンライン広告を行っている。

一方、タイならではの仕掛けも有効だ。
携帯電話普及台数は人口約6700万人に対して約8400万台。
普及率は125%に及ぶ。

最近ではスマートフォンの普及が進み、
多くの人がソーシャルメディアを利用するようになった。
今後はモバイルアプリを通じたEC利用の拡大が
十分に期待できるといえそうだ。

②決済方法
楽天TARAD.comのメインユーザーは、タイの中間層。
決済手段の半数以上はクレジットカードだ。
その後にATMでの振込、オンラインバンキングが続くが、
使用金額に制限が設けられている代金引換は、
日本に比べて利用率が低い。

クレジットカードの普及と利用頻度を高めるため、
関連企業はさまざまな取り組みを行っている。
楽天も国際カードブランドと連携し、
各種キャンペーンを実施しているという。

③物流システム
現在、流通の最大手は国営のタイポストだが、
商品を梱包する箱がつぶれるなどのトラブルが多い。
また、集荷サービスがないという欠点もある。

最近では外資系企業による参入が増え
物流システムを含めて市場は大きく改善している。

しかし、日本の小売事業者からすると
タイでの物流サービスの質は物足りないと感じるだろう。

日本でのノウハウをそのまま生かしたいところだが、
タイ消費者の要求は日本と同じではない。
現地の要望をいかに形にしていくか。
投資すべきものの優先度を検討していく必要があるという。

Cnet Japanより引用
http://japan.cnet.com/sp/japan_asia/35053282/