エクセルを改造していたら
TRIMMEAN関数を使う機会がありました。

TRIMMEAN関数とは
異常値を除く関数です。

例えば、
利益率の平均を出す際に

ただで貰った商品があり
利益率は90%出た商品が1点。

型番を間違えて仕入れて
赤字になった商品が1点。

5品は普通の輸入商品で利益率が25%。

つまり、

90%
25%
25%
25%
25%
25%
-15%

異常値である90%と-15%を取り除かない場合は
平均利益率は29%となります。
これは正しい数値です。

しかし、パイが大きれば
数値は収束していく為に
普通の輸入ビジネスではTRIMMEAN関数を
使うことは無いと思いますが

小さなパイでは突出している数値は
取り除いて計算した方が
正確な利益率が出ます。

その為に、90%と-15%を取り除き
平均利益率を出すと25%となります。
これをトリム平均値と言います。

上述した通り輸入ビジネスは
販売商品数が多いために
突出した商品が極端に多くない限り

異常値をわざわざ取り除かなくても
ある程度、収束されます。

しかし、輸入ビジネス者問わず
ビジネスをしている人が
トリム平均値を気にかけるべきこととは
予想やクレームなどの思考が大きく関わる所です。

例えば、
「梱包が雑だ!」と1時間位クレームを
受けたとしましょう。

しかし、基本的には
今の梱包で満足してくれている購入者が
ほとんどだとしましょう。

このように文章上では
「それじゃあ、梱包を丁寧にする必要ないじゃん」と
思えると思いますが

「あんなクレームももう嫌だし
 もう少しコストと手間を掛けて丁寧にしよう」と
思ってしまう人も少なくないでしょう。

他の例では
Aという商品を買っていった人が

「どうしてもBが欲しい。
 Bを仕入れられるならあなたの言い値で良い!!」

こんな熱い気持ちをぶつけられたら
「A商品を購入した人はBが欲しいのでは?」

このように予想する人も多いでしょう。
やはり異常値というのは
印象に残りやすく
その印象ベースに動いてしまうものです。

そこに「待った」を掛けれる
冷静な自分を持つ必要があります。

最後に実例を出すと
これは僕ら販売者目線では無いですが
母親がオークションで商品を購入しようと
していた時の話です。

母親が販売者の良い評価を流し読みして
次に悪い評価を見ました。

悪い評価を付けた人と販売者が
レビュー上で喧嘩していました。

1,000個中1つの悪い評価なので
冷静に考えると良い販売者である
確率は高いのですが
母親は購入を止めました。

「これは異常値だから分かってくれ」と思っても
お客さんは分かってくれないのです。

何かを思考するときに
トリム平均値の考え方を持っていると
予想や対処が上手く行く確率は上がります。

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