IBMグローバル消費者研究によると、
オーストラリアではオンラインショッピングが増加している。

1800人のオーストラリア人を対象にした同調査では
実に15%の人々が直近の買い物は
オンラインであったと解答しており、
2013年の5%から躍進した。

またスマートフォンの機能の向上に従って30%以上の人々が
現在地や携帯電話番号を店舗側に喜んで提供している。

加えてソーシャルメディアへの投稿がより普遍的になっており、
消費者の32%は自分が利用した店舗について、
19%は購入した商品について、
それぞれ何らかのポストをオンライン上で行っている。

調査結果はまた2013年から2014年にかけて、
消費者保護の重視が32%から13%に下落し、
ブランド品に反対する人々は
5%から24%に上昇したことを明らかにした。

ただし反ブランド派が過去5年間で一番増えたのは、
2011年の46%だった。

レポートではテクノロジー武装した消費者の
急速に変化していく期待に応えるため
オーストラリアの小売業者が挑戦し続けるよう示唆。

実店舗とオンライン間でのスムーズな共存や
購買体験が重要度を増している。
オーストラリア小売のオムニチャネル展開にとって
重要な5つのポイントをあげた。

1.各流通チャンネル間での価格一貫性
2.実店舗品切れ商品の自宅配送
3.チャンネルをまたいだ商品仕分け
4.実店舗・オンライン双方でのメンバーシッププログラム
5.オンライン購入からの店舗利益の実現

最新技術の「先駆者」たちはオンライン・オフラインを問わず
影響力が強い人々であるため、
IBMはこうしたアーリーアダプターを顧客に取り込んだ小売業者が、
その後あらゆる消費者グループから利益をあげられると提案している。

小売業者はロケーション把握の技術を用いて、
モバイルとSNSを結びつけた顧客のストア経験を
高めることに集中的に投資すべきだと
IBMグローバル・ビジネス・サービスのイアン氏は述べる。

急速に新しいテクノロジーに順応していく消費者に対応するための
こうした投資は、小売業の生き残りに必要不可欠だ。

またオーストラリア国立小売業者協会のCEOであるMargy氏は
顧客との強い結びつきを確立するために
小売業者が顧客それぞれに個人化されたショッピング経験を
提供することが大事だと強調する。

消費者がオンラインでの「シェア」に重きを置いていく中、
いかに実店舗での体験も同時に引き上げられるかが重要である。

Marketingより引用
http://www.marketingmag.com.au/news/online-shopping-increasing-customers-more-willing-to-share-personal-info-with-retailers-55593/#.U-qdQfl5PiA