AmazonのSponsored Product広告の活用法とは? 前編
からの続きです
前回は、この広告プログラムとは何かという話と、
効果を発揮する場面や、注意点等について説明しました。
今回もこの話題の続きになります。
■Sponsored Product広告の設定
この広告はどこから設定ができるのか?
こちらになります。
セラーセントラル>ADVERTISING>Campaign Manager
広告を設定する手順は以下の通りです。
1.+Create Campaignを押して必要事項を入力
Campaign Name:キャンペーンの名前
Dairy Budget:1日あたりの予算上限
Start Date: 広告配信スタート日
End Date: 広告配信停止日
ポイントは1日あたりの予算の上限を
始めは低めに抑えることです。
キーワードによってはすごい勢いで予算を消化する場合と
なかなかクリックされない場合があります。
2.広告グループに名前を付ける
Ad Group Name:広告グループ名
キャンペーンという枠組みに
複数の広告グループを登録するイメージです。
例えばキャンペーンには商品カテゴリーを
広告グループにはブランド名や商品シリーズ名を
入れたりしても分かりやすいです。
3.広告グループのクリック単価を設定
Ad Group Default Bid:広告グループのクリック単価
次の画面で商品やキーワード毎に
単価を設定することも可能です。
4.広告の対象とする商品の選択
SKUs:対象商品の選定
商品名やSKUで広告を行う商品を選択してAdd(追加)
5.キーワードの入力
Recommend keywords for your SKUsを押すと、
選んだ商品に関連したキーワードが表示されます。
これをすべて追加すると無駄な広告が配信されてしまうので、
可能な限り関連性の高いものだけを選択もしくは、
手入力しましょう。
6.広告予算の見直し
Ad GroupもしくはKeyword毎に
1クリックあたりの単価を設定できます。
7.広告配信の効果測定
ここで鍵となるのが前回ご紹介した以下の数字です。
1.インプレッション数
広告表示回数
2.クリック率
広告のクリック数÷インプレッション数
3.コンバージョン率
広告経由の注文数÷クリック数
いくらインプレッション数が多くても
コンバージョンしなければ広告は無駄となります。
また、インプレッション数が少なければ
選定したキーワードが少なすぎるか
BuyBoxが取れていないか、
クリック単価が低いかのいずれかが原因です。
また、そもそもその商品は
売れないといった場合もあります。
Amazonの資料によると平均的なクリック率は1%、
コンバージョン率は3.5%です。
私が様々な日本製品で試した結果は
クリック率は0.6%と平均よりも低めで
コンバージョン率は5%程度でした。
上記の結果はブランド名などを避け
キーワードを絞り込んだことが原因です。
■どんな商品であればこの広告を活用できるか?
まず、広告の配信に必要な条件は、
Buy Boxがとれていることです。
Buy Boxが取れない商品は広告が配信されません。
更にクリック単価は以下を満たす必要があります。
クリック単価÷コンバージョン率 < 1商品あたりの利益
クリック単価を10円と設定して
コンバージョン率が3.5%だったら
1商品あたりの利益は285円以上ないとこの広告は利用できません。
クリック単価が安くコンバージョン率が高いのが理想です。
このあたりは実際に広告を配信して
クリック率やコンバージョン率を確かめながら
試行錯誤することになります。
結論を言えば売れる商品はこの広告無しに売れますし、
売れない商品はこの広告を打っても売れません。
以下の用途がお勧めです。
・競争が激しい商品
・非常にユニークな商品
・新たに登録された商品
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