ベトナムにおけるeコマースは「眠れる獅子」だ。
2015年には市場規模は50億ドル(約5000億円)にまで跳ね上がると言われている。
これは実現するのか、それとも単なる神話に終わるのか?
ベトナムのeコマースが秘める可能性について、いくつかの分析を見てみよう。

1. ベトナムの市場規模

eコマース市場はひとえにインターネット設備の良し悪しにかかっている。
ネットユーザーが多いほど、eコマース成長に適した土壌となる。

Internet users in Southeast Asia 2011 Internet users in Southeast Asia 2016

上の図を見ると、ベトナムのネットユーザーは5年の間に153%増加し、
4300万人になったのが分かる。
マレーシアも2016年までに123%増が見込まれる。
東南アジアのeコマース市場規模は休むことなく拡大していることが分かる。

2. eコマース浸透率(ECP)

ECPはその国のeコマース市場の成熟度を測る大事な指標だ。
端的に言えばECPは、すべての小売市場におけるオンライン取引の割合だ。
ベトナムを含む東南アジア各国のECPを見ていこう。

Southeast Asia e-commerce market size 2011 Southeast Asia e-commerce market size 2016

2011年、ベトナムのECPはわずか0.25%にすぎず、
額面にして1億5千4百万ドル(約154億円)だった。
しかし2016年内にはECPは3倍の0.71%、
額面では6倍の9億ドル(約900億円)まで増加すると目されている。

どの国でも同じだが、ECPの上昇は
国内の大手ネット小売業者の活躍によるところが大きい。
例えばThegioididong.com(ベトナムのeコマースサイト)は、
2014年の自社の売り上げ目標を5000万ドル(約50億円)としている。

ベトナムにはたくさんのCtoCプレイヤーもいる。
Sendo.vnは最近、マーケットプレイス分野でトップ業績を達成したと発表した。
2014年末までに総売り上げは2500万ドル(25億円)に届くと見られている。

現在活躍している企業を見るだけでも、
ベトナムのeコマースは近い未来に花開きそうに見える。

eコマース企業同士の熱い戦いと、
ビジネスとテクノロジー両面で起こりうる記録破りの出来事に期待しよう。

後半では、ベトナムのデジタル事情と、
市場参入にあたってのアドバイスを展開する。

e-commerce miloより引用
http://www.ecommercemilo.com/2014/04/vietnam-ecommerce-overview-and-market-size.html#.U0bEdaKypIG