「また食べ過ぎた……」
こんな後悔をすることなく、
何でも好きなものを食べられる日が来る?
「Project Nourished」と名づけられたこの近未来的な試みは、
仮想現実の技術を「食べる」という
最も基本的な行為に適応しようというもの。
用意するのは、仮想現実世界を見ることのできるヘッドセット、
食品探知センサー、動作センサー、アロマフューザーの4点だ。
「食べる」という行為は、視覚、香り、食感、
実際食べたときの味で構成されている。
このプロジェクトは、仮想現実世界と香りを組み合わせることで、
様々な食べ物を食べているような錯覚を起こさせる、
という仕組みだ。
さらに、将来的には仮想現実を
3Dプリンターと連動させることも検討中。
フルーツ、海草、アラビアガムなどの素材から作られた
ハイドロコロイド(水でジェルを形成する物質)を使い、
食材のテクスチャーを再現する予定だと言う。
実際に口に入れて、食感を楽しむことができるというわけだ。
プリントされた食べ物は、普段見ている食べ物の形とはかなり異なる。
しかしバーチャル映像で見ると、
慣れ親しんだおいしそうな食べ物の形に見える、という仕組み。
これであれば、アレルギーや糖尿病など、
食事に制限がある人でも好きなものを食べられるようになるだろう。
技術と想像力の結集と言えるこの試み、完成する日が楽しみだ。
Project Nourishedより引用
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