こんにちは、武藤です。

今回は海外PL保険(英文生産物賠償責任保険)の
特徴について取り上げてみたいと思います。

私が契約をしている、商工会を通じて契約した
海外PL保険の場合の話になります。

そもそもなぜ商工会を通したのか?
それは、団体加入により保険料が割安になるからです。

この保険に加入することで
私たちは海外に輸出した製品に対する
訴訟リスクを軽減することができます。

輸出製品を使用して消費者がケガをされたり、
財物に損害を与えてしまった場合の訴訟に対応します。

訴訟といってもいきなり判決が出るわけではないので、
訴訟に応じて示談の交渉を行い、
賠償金の支払いが命じられた場合には損害賠償金を
カバーすることが可能です。

ポイントは訴訟に応じたり示談交渉をするだけでも
費用がかかるということです。

この海外PL保険には優れた点が2点あります。

それは、被害の発生が契約開始日から
過去10年間をさかのぼることができる点です。

もう何年も海外販売を行っていますから
過去の被害がカバーされるのは心強いです。

また、被保険者として加入者のみならず
海外で販売を担当する米国法人もカバーができるのは
非常に大きなメリットです。

もちろん法人のみならず、
個人事業主でも保険への加入は可能です。

ただし、保険でカバーできるのは
あらかじめ指定した支払限度額までです。

商工会のプランでは5千万円~5億円までの
5パターンから限度額を選択することが可能です。

気になる保険費用ですが上記の限度額と取り扱い品目
そして輸出高によって変動します。

最低の保険料は年間10万円からとなっていますが、
多くのケースでは50万円~150万円ぐらいになるのでは?

対象となる地域は、日本を除く全世界と、
日本・米国・カナダを除く全世界の2種類があります。

訴訟リスクの高い米国・カナダを
範囲に入れるのは必須ですね。

また、リコール(生産物回収)が発生した場合に、
500万円まで補償されます。

メーカーさんに比べると
販売者である私たちのリスクはやや低いかと思います。

とはいえ、取引高や取引件数が増えるほど
こうしたリスクは確実に高まります。

海外PL保険について検討をされてみたいという方は、
地元の商工会に問い合わせてみてくださいね。

ノマドエクスポーター アマゾン海外販売編