あの…以前からなんですけど、色々な文章、
例えば人の書いたブログとか、寄せられる質問とか、
そういうのを見てて強く思うことがあります。
「全く伝わってこない…。」
コレにあたる質問とかは、結構困っちゃいます。
本当に支離滅裂で何を言ってるか完全にわからない文章となると、
もうどうしようもないんですが、
それの一歩、いや二三歩手前の文章のうち、
「前提が足りない」系のやつの話をしようと思います。
人に物事を伝えるとき、1から10まで全部文章にすることは不可能です。
例えば、
「eBayで、ピカチュウのフィギュアが、10ドルで売れました!」
という文章があったとします。
これを読んでいる方であれば、eBayを知っているでしょうけど、
一般の日本人ならば、知らない人のほうが多いでしょう。
ピカチュウだって、年配の方ならば知らないかもしれません。
幼稚園児だったら、10ドルがどのくらいかわかりません。
だから、ある程度のところで線引きをして、
「ほら、eBayとポケモンと10ドルはわかるでしょ?」
ってことで、その辺の説明は省略するわけです。
このように、文章を書く時は、
「相手は、今から使う言葉や、様々な前提を、既に知っている」
というところから始まります。
だから、文章は短くなるんです。
でも、当然、これが行き過ぎると、
「相手の知らないことまで、前提として扱ってしまう」
という事態が起こります。
そうすると、物事が伝わらないわけですね。
例えば…
「取引でトラブルがあって、対応に困った。どうすればいいか?」
的な質問があったとすると、
・eBayなのか、Amazonなのか?それとも??
・バイヤーは何と言っているのか?
・そもそも、どこにどう困っているのか?
この辺は、全く「共通の前提」ではありません。
ちょっと考えればわかることですよね。
が!実は抜け落ちている場合が結構あります。
これを防ごうとするならば…
やっぱり、まずは文章を見直すことでしょうね。
前提を出来る限り排除した、長ーい文章を思い浮かべて、
そこから省略することを全て考えながら読んでいくんです。
慣れると、省略してよい前提とそうでないものが、
はっきりと見えてくるようになります。
「自分には関係ねー」って思った方もいると思うんですけど、
関係ない人は、おそらくいません。
僕の記事を読んでいるということは、
恐らくは、自分で何かしらのビジネスをしたい、という感じでしょうから、
よほど特殊なことをするか、よほど働きたがりじゃない限り、
「仕事を人に任せる」ということが必要になってきます。
仕事を人に任せると言っても、人さえいれば任せられるわけではありません。
必ず、「仕事を伝える」という過程が存在します。
要するに、仕事のマニュアルですね。
動画や音声でも作れますが、基本的には文章で作り込むのが一番。
当然、文章力はかなり必要になってきます。
それも、小説のように芸術性を求める文章力は一切必要なく、
「伝える文章力」オンリーです。
僕はもっと芸術的で面白い文章を書けるようになりたいんですけど、
それは置いておいて…。
結局、僕らの仕事って、コレの繰り返しです。
・ビジネスを考えて(実践して)
・人に伝えて、やってもらう
例えば僕だったら、
無在庫販売のリサーチ、出品、仕入れ、発送…
このあたりは、全部自分でマニュアルを書きました。
最初かなり頑張って作り込んだので、ずっと使えていますし、
「前提」を出来るだけ排除して作っていますから、
誰でもわかり、SOHOさん自らのアップデートも容易です。
ビジネスも学問も一緒ですね。
考えて、伝える。これだけ。
伝える文章書けてますか?
出来てなさそうなら、前提を考えつつ、読み直してください。
そんな難しいことじゃないですよ。
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