ヤフーは4月9日、中国のオンライン決済サービス大手
「支付宝(アリペイ)」と連携したことを発表した。

今年6月から、インターネット通販サイト
「Yahoo!ショッピング」の商品を
アリペイの決済手段を使って購入できるようなるようだ。

中国では日本の家電製品などの人気が高い。
決済の利便性を上げ、中国からの購入を促進し
同サイトの売り上げ拡大につなげるのが目的だ。

アリペイは
アリババ傘下企業が提供する決済サービスだ。
中国の大手ECサイトネットである「淘宝網(タオバオ)」も
アリババによって運営されている。

アリペイのアカウントの保有数は約8億5000万で
2012年11月11日には
24時間の取扱件数 1億580万件という記録を打ち立てた。

アリババはソフトバンクのグループ会社でもあるため
ヤフーとはグループ間で連携したことになる。

これまでサイトで使える決済手段は
クレジットカードとペイパルだけだったが 
今回新たにアリペイを追加する。

今回の連携では
海外から日本の通販サイトの代理購入をする
「Buyee(バイイー)」を仲介する。

Buyeeを選んだ理由についてヤフーは、
すでに「ヤフオク!」で連携(アリペイは非対応)しており
Buyee経由での月間取引高が「かなりの額」になっていることから
Yahoo!ショッピングでも利用することにしたと説明する。

なお、中国からヤフー!ショッピングで買い物をするには
購入代行業者「転送コム」の仲介も必要。

中国の利用者は代行業者の運営サイトを通じて購入手続きをすれば
ヤフー!ショッピングで購入した商品を配送してもらえる。
 
オンライン上での中国からの
ユーザー獲得を狙っているのは
ヤフーだけではない。

楽天も08年より「楽天市場」の海外販売サービス
「楽天グローバルマーケット」をスタートしており
昨年12月に海外ユーザーの決済手段の1つに
中国のカードプランドである
「銀聯(ぎんれん)カード」を追加している。

国内ECサービスの二大巨頭とも言える
「楽天市場」と「Yahoo!ショッピング」が
ともに中国の巨大マーケットを新たなターゲットとしている。

両者のどちらがより大きい成果を上げるかという
勝負の行く末はもちろん気になるが

二大巨頭によるオンライン上でのプロモーションをきっかけに
日本製品に対する中国からのニーズがよりいっそう高まれば
国内へのさまざまな波及効果にも期待されるだろう

CNET Japan
http://www.asahi.com/tech_science/cnet/CCNET35046320.html
ASCII.jp
http://ascii.jp/elem/000/000/883/883289/
日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ080B4_Y4A400C1TJ1000/
上記より引用