JECCICA代表理事の川連一豊さんが分析したところによると、
2014年、売上を大きく伸ばしたショップもあれば、
赤字に転落したショップもあり、
二極化がさらに進んでいるとのこと。
そこで見えた課題とは。

Googleの検索結果順位の変動がもたらしたこと
Googleでは一昨年10月、
「ハミングバード」と呼ばれるアップデートがあり、
検索順位が大きく変動したといわれています。

それまで検索で売上を伸ばしていたショップの順位が下がり、
年末商戦の時期に大ダメージを受けたところも少なくありません。

Googleのアップデートに対応するのは素人では大変難しく、
信用できるプロのSEO会社に相談した方がいいでしょう。

■Amazon出店での売上ダウン
Amazonでは、出店者の商品で売れているものがあると、
そのうちAmazon自身がその商品を仕入れて売り始めます。

価格設定を出店者より低く抑え、ポイントもつけて販売するので、
実質的にショップがAmazonに勝つことはできません。

また、Amazonには1商品1カートというシステムがあります。

これは、一番売れているショップの商品が
カートにあがる仕組みで、一度、カートを占領されてしまうと、
他のショップはなかなか挽回できず、売上の低下につながります。

Amazonで売上を落としているショップは
これらの特性を理解しておく必要があるようです。

■越境eコマースに取り組んで業績を上げたショップ
2014年は越境eコマースの伸び率がアップした年ともいえます。
1日に600万円も売れた事例があるほどです。
モールでの売れ行きが伸びている現状ですが、
これからは本店サイトへも力を入れていくべきでしょう。

越境eコマースの取り組みで注意すべきことは、
まず第一に、法律に抵触しないこと、
大企業に飲み込まれないような商品開発をしていくことです。

■在庫管理と商品開発を見直す
当日発送の「あす楽」や「あすつく」などのサービスが始まり、
配送スピードが求められるようになったのも2014年の特徴です。

大量在庫を抱え込むのはリスク高となりますが、
かといってデッドストックになれば、
当日発送には対応できません。

結果的に、販売予測を組織的に検討し、
在庫管理の体制を整えたショップが成長しました。

また、商品開発に早くから対応していたショップも伸びています。
仕入れ販売のみのショップは、商品の見直しやセット販売など、
負担の少ないところから始めてみましょう。

一方、自社で商品開発をしているショップは、
いかに小ロッドで新商品開発をするのかがポイント。

顧客にモニター販売をして反応を見ることがおすすめです。
従来のマニュアル通りの接客ではうまくいかない時代。
顧客の温度感を大切にして、良いつながりをもちましょう。

「ECzine」より引用
http://eczine.jp/article/detail/1675