Amazonが、3Dナビゲーションを中心としたFire Phoneで
スマートフォン分野に参入した。

だが、最も重要な特徴は、6つのカメラを搭載していることではなく、
Fireflyと呼ばれる機能だろう。

Fireflyの何が重要なのかと言うと、この機能が、
Amazon.comの本業であるオンライン販売を増加させ、
従来の小売店舗を廃業に追いやるやもしれぬという点だ。

Fireflyを使えば、ユーザーは店舗へ出向いて、
オンラインで購入を考えている商品の画像を撮るだけだ。

Fireflyが画像を認識すると、自動的にAmazon.comの
商品サイト画面へ移り、その商品の値段や在庫状況などを
チェックできる。もちろん、そのまま購入も可能だ。

更に、映画の中でお気に入りの俳優が着ているシャツを撮影し、
Amazon.comで購入することもできるのだ。

それだけではない。Fireflyは、音楽も認識できるのだ。

例えば、ラジオで流れている新曲が気に入ったが、
曲名が分からないとしよう。
Fireflyにその音楽を聞かせれば、Fire Phoneに
曲名が現れ、そのまま購入も可能だ。

Firefly機能が今までの買い物の仕方を変えることに
疑いの余地はなく、小売店舗に更に圧力をかけることになるだろう。

しかし、Amazonの努力は称賛に値するも、これらの機能自体は
決して新しいものではない。
これまでにも、Windows Phoneプラットフォームがあった。

Windows PhoneのBing(ビング)の検索機能で
商品を撮影すると、プラットフォームにいくつかの商品が
値段や在庫状況とともに映し出され、その場で購入が可能だ。
また同機能で、ラジオから流れる曲の曲名を知ることもできる。

そうは言っても、重要なのは、Fireflyの使用時の
流れの良さと統合性だ。その点でAmazonは、
マイクロソフトよりもはるかに優れていると言える。

唯一のマイナス面は、ユーザーは有無を言わさず、
Amazon.comのオンラインショップの値段を見せられることだ。

現時点でのFireflyは、まだまだ改良の余地がある。
だが成功の鍵は、Fire Phoneが売れるかどうかに
かかっていると言える。

もしFire Phoneが売れなければ、Amazonが
他のプラットフォーム用にFireflyアプリを作ることに期待しよう。

Tech Timesより引用
http://www.techtimes.com/articles/9002/20140623/amazon-fire-3d-phone-online-shopping-will-never-be-the-same-again.htm