中南米にeコマースが導入されてから、
ブラジルのような国ではもう15年になるが、
この地域にはまだまだ成長の余地がある。

急速な伸びを見せているのは、新規参入の小売業者と、
Amazon.comのような別地域からの業者だ。

中南米のトップ500オンライン企業の売上は、
2013年には前年比23%増の179.4億ドル(約1兆8千億円)だった。

この数字を見ると、中南米は中国の65%
(2013年売上総計735.8億ドル)という成長率に次ぐ
eコマース成長市場だ。

中南米は実はアメリカ(同2633億ドル)、
ヨーロッパ(同1552億ドル)の17%という成長率をも上回る。

中南米のトップ10オンライン企業は、

B2W Digital (ブラジル)、Nova Pontocom (ブラジル)、
SACI Falabella (チリ)、Wal-Mart Latin America (米国)、
Netshoes (ブラジル)、Máquina de Vendas (ブラジル)、
Dell Inc. (米国)、Amazon.com Inc (アメリカ)、
Magazine Luiza (ブラジル)、Saraiva e Siciliano (ブラジル)

となっている。
これらの企業の総売り上げは25%増の91.8億ドルだった。

この中でAmazon.comだけが、
「最も成長しているオンライン企業ランキング」に入っている。
(下の図を参照)

成長率トップ10企業のうち6社までが中南米外の資本だ。
トップはフランスのアウトドア用品サイトOxylane Groupで、
2013年に前年比457%という驚異的な伸びを見せた。

成長率トップ10の中でもAmazon.comは別格だ。
2013年の中南米での売上は、同社の国外売上の1.6%と、
ほんの一部を占めているに過ぎない。

しかし中南米、特にブラジルでの売上は、同年の前年比142%増と
、同社の海外市場で最も急速な成長を見せた。

AmazonがAmazonブラジルを立ち上げ、
Kindleとeブックを販売し始めたのは2012年と、
中南米地域ではまだ新参者の部類に入る。

Amazonはブラジルでの今後の拡大計画について公言はしていないが、
ポルトガル語の実際の本の販売を今年中に始める予定だ、
とその筋は言う。

本という得意分野の商品の流れから、Brazilと中南米の消費者が
どのようにオンラインショッピングするのかを研究し、
今後の成長に役立てるだろう、と専門家は見る。

中南米の消費者は欧米の商品を喉から手が出るほど欲しがっており、
Amazonはそのことを知っている。
Amazonはここ2年間南米に注目しており、さらなる投資を続けるだろう。

internet RETAILERより引用
http://www.internetretailer.com/2014/07/21/amazon-shows-big-opportunity-latin-america-e-commerce