Amazon.comは、新規参入のオンライン小売業者に向け、
Login and Pay with Amazonシステム導入を促す
プロモーションを始めた。

このシステムを使うと、Amazon.comアカウントを持つ
2億1千500万人のユーザーは、
Amazon.comのユーザー名とパスワードで支払いができる。

このAmazon.comの支払いメソッドを導入した業者は、
1年間に渡り、このシステムを通して発生した1万ドル
(約103万円)までの取引について、
支払処理の手数料が無料になる。

Amazon.comはふつう、10ドル以上の取引につき
2.9%プラス0.3ドルの手数料を取る。
取引額が月3000ドル(約31万円)を超えると手数料割引がある。
10ドル以下の取引については、
手数料は1件につき5%プラス0.05ドルだ。

複数企業のスタートアップをサポートする
資産運用事業企業については、
1年間で10万ドル(約1030万円)までの取引の手数料が無料になる。
このプロモーションは3月4日に始まった。

このプロモーションに参加するには、
Amazon Web Serviceの有効なアカウントが必要だ。
アカウント作成は無料。
Amazon Web Serviceはウェブ管理や
データストレージなどの有料サービスを提供している。

このシステムは、支払いを取り巻くコストや技術的な負担、
顧客アカウントの管理の手間を減らすだろう。

「Login and Payシステムを使えば、
簡単にAmazon.comアカウントを持つユーザーを獲得し、
新規オンラインビジネスを始めることができる。
消費者にとっても、買い物が非常に簡単になる」
とAmazon Paymentsのディレクター、Rich Koehler氏は言う。

Amazon.comは今のところ、
この支払いシステムの利用企業数を明らかにしていないが、
相当数に上るとKoehler氏は言う。

ちなみに、2013年の小売業者Top500に入っている5企業と
次点500に入っている12企業が、eコマースウェブサイト上で
Amazon Paymentsシステムを導入している。

ある企業でこのシステムを利用したところ、
顧客獲得率が3.15%上がった、という報告もある。

internetRETAILERより引用
http://www.internetretailer.com/2014/04/01/amazon-payments-woos-startup-e-retailers-free-processing