Amazon Prime(年会費99ドルで無料翌日配送などの
特典が得られる会員制サービス)の会員の63%は
サイト訪問時に実際に買い物もしている。

この割合は非会員より5倍近く高く、
米国のショッピングサイトの平均3-4%をはるかに上回っている。

Millward Brown Digital(MBD)社の
最近の調査で明らかになったこの事実はライバル各社に警告を与えている。

同調査によるとPrime 会員のAmazonサイト訪問は
去年一年だけで3倍に増えた。
またInternet Retailerの2014年の上位500社調査では、
Amazon には月に9千5百万人が、
延べ4億8千万回の訪問をしており、購入率は4%に上った。

これに対し、業界1位のAmazonはコメントを控えている。

調査結果を更に見ると、他社にとっての更なる脅威は
Amazonが特権を増やしていることだ。
4月2日にはAnazon Prime Now(7.99ドルで一時間配達)が
マンハッタン、ブルックリン、バルチモア、マイアミ、ダラスに続き、
アトランタにも広がることが発表された。

Prime Now はスマホやタブロイド、
Amazon独自のモバイル端末で専用のアプリを使って利用できる。

Prime会員のAmazon依存の高まりも見える。
「同じ時間にAmazonと他の人気サイトと見比べて
買い物をするPrime 会員は1%以下。
例えばTarget.comの場合、非会員の8分の1の数字だ。
これは他社がこの層には影響を与えにくいことを意味し、
顧客経験や価値適正化へプレッシャーが強まる」(MBD)。

Amazonと他店との比較率はWalmart.comでは
非会員12%に対してPrime 会員はわすが0.9%だった。
他社についても傾向は同じでTarget.com (8% ; 0.7%)、
BestBuy.com (5% ; 0.6%)、HomeDepot.com(4%; 0.5%),
Lowe’s.com (3% vs. 0.3%)、 ToysRUs.com(2%; 0.2%:) となっている。

この調査は消費者のオンライン行為を追跡する
Compete社のClickstreamシステムを用いて
全米2百万の消費者を対象に行われた。
誰がPrime 会員であるかはAmazon.com上の行為から割り出された。

投資会社Macquarie は年初に、
2020年までにアメリカの全所帯の20-25%、
4千万人がAmazon Primeの会員になっていると推定した。
またPrime会員になった消費者は2014年の第4四半期だけで1千万に上った。

www.internetretailer.comより引用
 https://www.internetretailer.com/2015/04/02/how-prime-acts-tie-binds-consumers-amazon