早ければ来月にも、Amazon.comが中国本土で、
元建てで海外製品を買える直接販売を開始する。

Amazonは2004年に中国のJoyoというプラットフォームを購入し、
中国で10年ほど営業している。

しかしこれまでは、海外製品をAmazonの海外サイトから購入したい人は、
支払いはドル建て、しかも海外からの送料を負担しなければいけなかった。

しかし規制緩和が進んだ上海の自由貿易区の恩恵を受け、
中国の消費者は元建てで海外製品を購入できるようになる。
海外製品は自由貿易区に送られ、Amazonの倉庫にストックされる。

「今回の試みはまだまだ手始めに過ぎませんが、
市場は非常に大きな可能性とチャンスを秘めています」と、
北京ベースのITコンサルのアナリスト、Tian Zheng氏は言う。

今回の自由貿易区への進出により、
AmazonはアリババやJD.comといった
ライバルたちとの競争にてこ入れしたい構えだ。
Amazon中国のユーザー数は785万人だが、
Tmallは9800万人、JD.comは4100万人だという。

Amazonの直接販売開始の時期は公表されていないが、
詳しい筋によると第4四半期になるだろうとのことだ。

8月にAmazonが同意した上海自由貿易区の協定では、
消費者はAmazonのサイトを通して買えるすべての商品にアクセスできる。
また中国国内のセラーにも、国際的な消費者層へのアクセスが用意される。

中国の消費者、特に大都市圏では、ミルクパウダーや乳幼児製品、
高価な時計などを海外から購入することを好む。
国内食料品の安全面でのスキャンダルや、
異常なまでに高い海外製品の値段にうんざりしているからだ。

こういった事情から、上海貿易区での越境eコマースサービスは、
上海で多いに受けるだろう。

後半へ続く。

Ecns.comより引用
http://www.ecns.cn/business/2014/09-29/136717.shtml