一部のAmazonのお客さんの、
「お客様は神様思考」の度合いが半端じゃないです。
一例を紹介します…。
そのお客さんは、20ドルくらいのボールペンを
購入したんですが、ボールペンが届いてから、
「私は12本注文したのに、1本しか来ていない!」
というメッセージを送ってきました。
Amazonって、「同じASINで、日本は1個販売なのに、
アメリカでは10個セット」みたいな商品が結構あるので、
その類いのやつかと思ったんですね。
でも調べてみると、何度見ても1個販売…。
「この商品は1個単位の販売ですよ。」
って教えてあげると、
「このボールペンの値段は1.5ドルだから、20ドルは12本分の値段だ!
足りない分を送るか、返金しろ!」と言ってきました。
確かに最安値は1.5ドル+送料ですけど…。
僕はどう見ても同じ販売ページに、20ドルで出品しているので、
全く納得がいきません。
さて、こういう時にとるべき行動は、
・無視するか、丁寧にお断りする
・希望を聞く
のどちらでしょうか?
心情的には、前者を選びたいところですが、
僕が選んだのは後者で、全額返金をしました。
$20のために、A-to-zクレームを受けてしまっては困るからですね。
返金してしまえば、その心配はゼロになります。
ネガティブフィードバックを貰う危険はありますが、
ネガティブフィードバックはあとで消してもらえる
可能性がありますし、
A-to-zクレームに比べると、貰う確率は結構低いです。
ということで、Amazonにおいては、
ここで返金するという選択が、
「合理的な」選択になると思います。
が、いくら合理的であっても、
どう考えても正しくはないですよね。
これがまかり通るなら、
「高かったから返金しろ」って言うだけで、
全ての商品をタダで手に入れることが出来るようになります。
なので、本来であれば、アカウントに悪い影響が出るアクション、
即ちA-to-zクレームやネガティブフィードバックに対して、
不服を申し立てて、理不尽ならば取り消してもらえる、
という仕組みがなければおかしいわけです。
Amazonがそれをやらないのは何故でしょう?
それは、僕らセラーが、Amazonに依存しているからです。
僕を含めて、Amazonで販売をしている人のほとんどが、
「自分で販売力を持っていないから」
という理由でAmazonで販売をしているのだと思います。
だから、Amazonは、セラーを優遇する必要がないわけです。
Amazonが見捨てれば、行き場がなくなるので、
Amazonは何をやっても許されるってことです。
でも、僕らがAmazonを、
「数ある中の一つの選択肢」と捉えられるくらいに
販売力を持ったら、どうなるでしょう?
上記のような理不尽がまかり通るなら、
当然Amazonから撤退、規模を縮小するセラーが
出てくるでしょう。
そうすれば、自然と、Amazonも考え直さなければいけなくなりますよね。
もちろん、Amazonを使って販売するのはいいことです。
ただ、Amazonでは、本当に簡単に商品が売れるため、
その販売力に甘えすぎてるセラーが多いのも事実。
それこそ、Amazonとセラーの関係は、
ブラック企業と社畜の関係に近いものがありますね。
「自分でビジネスをしている」
というと聞こえはいいですが、
大きな力に依存してビジネスをしていたのでは、
雇われて働くのと、本質的には何も変わりません。
残念ながら僕もその一人だと思いますので、
あまり大きなことは言えませんが、それでも、
「販売力を持とうとするか、現状に甘えて何もしないか」
というのは、大きな違いです。
Amazonに依存する、従う、という関係ではなく、
対等な関係で利用することが出来るように、
努力を怠らないようにしたいですね。
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