Amazon.comが、2016年にウェブストアサービスを停止する構えであると、
3月第3週にロスで開かれたDigital Design conferenceにおいて、
情報筋がInternet Retailerに伝えた。

「中小規模の業者と製造業者が、Amazon.comの技術を使って
eコマースビジネスの迅速なデザイン、管理を簡単に行うための製品です」
というのが、ウェブストア機能についてのAmazon.comの説明だ。

Internet RetailerTop500に含まれる4業者と、
Second500に含まれる2業者が、
少なくとも複数の自社eコマースプラットフォームとして
Amazonウェブストアを使っている。

Amazon.comはこの件に関してコメントを拒んでいる。

しかしAmazon.comは、来るべき変化に向け顧客に通達をしているようだ、
とChannelAdvisor社CEOのScot Wingo氏は言う。
ChannelAdvisor社はAmazon.comや他のマーケットプレイスで
商品を売る業者をサポートしている。

「100社ほどの顧客が、Amazon.comのウェブストア技術を利用しています。
わが社は新たな解決策を見つけるべく、顧客と模索をしています」

Ventura Web DesignのCEO、Kevin Richardsは、
Digital Design conferenceで参加者に
「Amazon.comは顧客に、2016年7月でウェブストアを終了すると伝えている」
と知らせた。

しかしウェブストア機能について、あまり肯定的でない意見もある。
Amazon.comを2011年から使っていたが、
7ヶ月前にShopifyに鞍替えしたPast Generation Toysのオーナー、
Joshua Kluger氏はこう語る。

「Amazon.comが提供していたのは、顧客が本当に欲しい機能ではなかった」

問題はそれだけではない、とKluger氏は言う。
オンラインショッパーは、Amazon.comのブランド力を信頼しているため、
欲しいものがあれば直接Amazon.comで買い物をする。

Kluger氏はウェブストアを通してAmazon.comの信頼性を獲得しようとしたが、
売上減少という結果になった。

しかもKluger氏はFBAを利用していたため、
彼のAmazonウェブストアは月々10ドルの経費がかかった。
現在ではAmazonウェブストアは、月79ドルプラス2%の取引手数料を課している。

2011年には、Top500の18位にランクインしているTarget社が、
長年に渡る自社サイトを捨ててAmazonウェブストアに切り替えた。

その移動により複数のサイトがクラッシュし、
Target社のeコマーストップの更迭という事態を招いた。

Internet Retailerより引用
https://www.internetretailer.com/2015/03/18/amazon-shutter-its-webstore-e-commerce-platform-service