中国大手オンラインショップが、競って地方に参入、
地方特有の壁広告でバトルを繰り広げている。

中国でタオバオに次ぐ大手のオンライン・ショッピングサイトで、
ナスダックに上場したばかりのJD.com Incが、
最近、あっと言わせる広告をWeiboに投稿、
これまでの大都市中心から、地方へ目を向ける
新たな戦略を公表した。

広告は2枚の写真で、1枚の写真には、
ニューヨーク・シティの中心、活気に満ちた
タイムズ・スクエアの巨大電子スクリーンに、
そのロゴが映し出されている。

世界の高級品市場の心をつかもうという野心の現れだ。

もう1枚は、地方で撮られたとものと見られるが、
壁一面に巨大広告が書かれている。

緋色(スカーレット)を背景に白色で書かれた文字には、

「ハードワークでリッチに、JD.comでやりくり上手に」

とある。

JD.comのデータによれば、同社は2013年以来、145以上の市町村で、
8千以上もの壁に広告を描いてきたということだ。

中国の地方では、住宅の外壁はずっと昔から、
主な広告掲載場所として使われてきた。

1980年代から1990年代までは、白地に赤い文字の、
中国の家族計画政策スローガンを宣伝する場だったのだ。

壁広告を利用しているのは、JD.comだけではない。

eコマース最大手のTaobao.comや、
オンライン書籍販売最大手のDangdang(当当)を含む、
他のライバル達も同じだ。

これら大手のオンラインショップは、
地方市場の参入に意欲的だ。

発展途上である地方は、これからの成長が期待される、
eコマースにとっての新天地なのだ。

アリババグループが1月に発表した報告書によると、
中国全体のオンラインショップ市場は2013年、
前年比で50%の伸びを示したとのことだ。

同年の地方のオンライン取引成長率は、
都市部を13.6%上回るものだった。

買い物を楽しむ側とは別に、オンラインショップを立ち上げ、
インターネットで生計を立てる、地方ビジネスマンの数も
増えてきている。

地方のオンライン小売業の数は、
2005年には何万という程度だったが、
2013年には百万以上に跳ね上がった。

Ecns.cnより引用
http://www.ecns.cn/business/2014/07-09/123219.shtml