建築家のマーク・クシュナーが語るのは、
建築の歴史とこれからの建築の在り方です。

建築というと少し堅苦しく感じますが、
実は現代アメリカ人の多くは
人生の90%を屋内で過ごすと言われています。

人生のほとんどを建物に囲まれて過ごしているわけですから、
当然思想や感情にその建物は大きく関わってくるはずで、
建築を真剣に考えることは自身の人生を豊かにするかを考えることでもあります。

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ただ、建築というのは非常に複雑なものです。
建築家は新しい構想を考えながら設計するものですが、
実際にそれが形になるまでには長い建築期間を要します。

そして、出来上がってみなければ
その建物が群衆にどう判断されるかわかりません。

故に素晴らしい建築がある一方で、
大失敗デザインが広く広まってしまったり、
ただ伝統的な形を踏襲するだけで
面白味のない建物が多くなってしまったりもするのです。

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しかし、現在は違います。

FacebookなどのSNSを使用すれば
建築家はそのアイデアを広く拡散し、
建築前に群衆の反応を見ることができます。

斬新なデザインや思想か、それとも伝統的な建築か、あるいは自然との調和か……。

そして、こうして構想を拡散することでその計画に賛同し、
資金を提供してくれたり、応援してくれるスポンサーを集めることもできるのです。

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建築においてネックになっていたタイムラグですが、
最新のテクノロジーによってそのウィークポイントはなくなりつつあります。

これから建築はもっと斬新に、躍動的になっていくでしょう。
あなたはこれから建築にどう関わっていきますか?

TED より引用