○「香港」に加え「台湾」向け開始。今後「シンガポール」も
ヤマト運輸が3月30日から
台湾向け「国際クール宅急便」を開始する。

香港に次ぐ2地域目で、
今年度中にシンガポール向けも始める予定。

日本全国から日々、小口で発送できる同サービス。
台湾の消費者やレストラン等の事業者が求める
日本の高品質な農水産品へのニーズに応えたもの。

最短で、翌日の夕方から台北市内の
「統一速達」の各営業所で引き取りができる。
翌々日の午前からは店舗や個人宅に配達する。

陸路での保冷輸送の他、空輸でも保冷コンテナを使う。
これまでのように保冷資材を使うことなく
気軽に発送できるのもポイントだ。

○初の「欧州」向けクール国際スピード郵便
一方、日本郵便は4月1日から
フランス向け「クールEMS」を開始する。
また現在25局ある差出郵便局を78局に拡大し、
全国37都道府県で取り扱うという。

同社は現在「香港」「台湾」「シンガポール」
「マレーシア」「ベトナム」向けに対応しており
今回、初のヨーロッパ向けのサービスとなる。

ただ、現地の請負会社は
郵便事故が多いといわれる「クロノポスト」。
荷物の破損や盗難、出戻りなどのケースが多く、
行方不明になってしまう懸念もある。

<両サービスの比較は以下のとおり>

「国際クール宅急便」は対応国数で不利だが
大きい品物(最大サイズ120cm)も発送できる。
ただ料金は高め。

「クールEMS」は冷蔵と冷凍で値段が違うのが特徴。
重いほど料金も高くなるが、サイズが連動しておらず
「重たいけど小さい」品物の発送に有利。

○日本食ブームの世界へ手軽に輸送
台湾では訪日旅行人気を受け、日本食レストランが急増。
調理に使う新鮮な日本食材へのニーズが高まっている。

フランスでも日本食レストランがふえており、
とくに今、日本酒が注目を集めている。
この機会に生酒の輸送ニーズがふえる可能性もある。

今回の両社の海外クール便サービス拡大は
食品を取り扱うEC事業者にとって、
まさに海外販路開拓のチャンス。

新たな商機をつかむ事業者がふえることが期待される。

「ECのミカタWEB」より引用
http://ecnomikata.com/ecnews/detail.php?id=4848
http://ecnomikata.com/ecnews/detail.php?id=4833
http://ecnomikata.com/ecnews/detail.php?id=4854