ポーランドのeコマース市場は、イギリスやドイツ、
フランスのそれとは比べ物にならないほど小さい。

例えばイギリスは、ヨーロッパTOP500オンライン業者に
148社がランクインし、売上規模は310億ユーロ(約4兆3千億円)。

対してポーランドは5社がランクイン、売上総額は
イギリスの47分の1の6億5千万ユーロ(約900億円)あまりだ。

ちなみにドイツはポーランドの28倍、フランスは22倍
国内トップ業者の売上総額が大きい。

しかしながら、ポーランドのトップ業者たちは、
年間28.2%と破竹の勢いで成長している。
これは、イギリスのトップ業者の14.7%、
ドイツの15.1%より格段に高い数字だ。

中央・東ヨーロッパのオンライン売上は、
ヨーロッパ全体のeコマース成長より早いペースで成長していると、
貿易・調査組織のEcommerce Europeが伝えている。

ロシア、ウクライナ、ルーマニア、ブルガリア他の東ヨーロッパでは、
eコマースの総売り上げは2012年には142億ユーロだったが、
2013年には36%アップして193億ユーロだった。

またチェコやハンガリー、ポーランドなどの中央ヨーロッパでは、
2013年には2012年比24.3%アップの70億ユーロまで成長している。

しかしヨーロッパ全体では、2012年と2013年を比べた成長率は
15%ほどでしかない。

いくつかの中央・東ヨーロッパの国々は、高い教育を受けた、
収入増を続ける層がより頻繁にオンラインで買い物するようになっていると、
Ecommerce EuropeのWijnand Jongen氏は言う。

更に氏は、
「1億6千2百万人のうち、オンラインショッピングの習慣があるのは
たった2700万人。東ヨーロッパ地域は伸びしろがある」と語る。

年月をかけてeコマース基地を築いてきた東ヨーロッパの業者が、
今まさにブレイクしているのだ。

例えばチェコのNo.1業者かつヨーロッパTop68のAlza.czは、
2002年にコンピューター・電化製品のオンライン販売を始め、
ウェブセールスは初年の1100万ユーロ(約15億円)から、
昨年の4億6千万ユーロ(約460億円)まで成長した。

一介のオンライン電化製品業者から、Alza.czは近年、
5万点もの商品を卸す巨大企業に成長している。
また昨年、Alza.czは独自の配達サービスを立ち上げ、
プラハ周辺での同日配達に勤めている。
また、自社クレジットカードブランドまで持っているのだ。

また、オンラインで買い物した顧客が、商品をピックアップできる
40ものショールームを用意し、オムニチャンネル対応に余念がない。

Alza.czは、2014年はチェコ国内とスロバキアでの
支店ネットワークを強化していく、としている。

internet RETAILERより引用
http://www.internetretailer.com/2014/05/23/european-e-commerce-front-s-far-quiet