何百万もの国民が新たにインターネットに加入し
スマホの普及も進むインドネシアは、
ネット小売業者にとって次の新天地といえる。
アジアで第5位に位置する同国のeコマース売上げは、
2016年には現在の3倍近くに増えると予想されている。
ただこの国のeコマースは魅力的である一方、
非常に難しい。それには4つの理由がある。
1.何百万ものネットユーザーの中で中毒者はわずか
人口では世界第4位のインドネシア。
2013年に7460万に達したネットユーザーは
2017年には1億2500 万になるとの予測もある。
Google が最近調査したインドネシア人ユーザーの半数、
約1300人が「来年初めてネットシッピングをするつもり」
と答えている。eコマースの市場拡大余地は大きい。
ただ、調査会社Markplus Insightによると、
インドネシアでは、オンライン時間が1日3時間以上の
ヘビーネットユーザー(ネティズン)は全ユーザーの半数以下だ。
市場規模ではるかに下のベトナムですら
ネティズンの割合は62%、中国では6億1800人のユーザーの
平均オンライン時間は3.6時間だ。
2.ネットの主な使用場所は職場
楽天インドネシアの執行役員Rio Inaba氏によると、
インドネシアではオンラインショッピングのピークは
午前11時にやってくる。次いで12時すぎ。
昼休みの前後に職場のネットを私用で使う人が多いことが
その背景にある。
家庭で使われる固定回線のインターネットの料金が高く
スピードも遅いことがその原因だ。
この問題が解決されない限り
インドネシアのオンラインショッピンクは頭打ちとも言える。
3. 人とやりとりする買い物が人気
インドネシアのネティズンは主にブラックベリーメッセンジャー、
Facebookなどのソーシャルメディアの売買フォーラムや、
個人広告を通じてオンラインショッピングをしている。
売り手との実際のやりとりを好むからだ。
eBay、楽天など、人との関わりが無い通常のウェブショッピングを
優先するネティズンはわずか20%だ。
大手もこの点に注目して戦略調整する必要がありそうだ。
4. 配送と決済がむずかしい
インドネシアの交通インフラの遅れは、
この地でeコマースがブレイクしそうな理由のひとつだ。
買い物に出かけずにすむのは、
特に不便な場所に住む人たちには魅力的だからだ。
だが業者側から見ると、道路整備の遅れ、
詳細な地図の不足、はっきりしない住所が多いことは
配送の大きなネックだ。
決済システムが確立されていないことも
eコマースを難しくしている。
このため旅行サイトのTiket.comは
14の決済選択肢を顧客に提供している。
ATMから振り込みをしないと
商品を発送しないという業者も多い。
それでも実際に買い物に出かけるよりは便利、
という見かたもできるだろう。
qz.comより引用
http://qz.com/194656/four-reasons-why-indonesia-is-the-worlds-most-perplexing-e-commerce-frontier/
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