日本で成功をおさめたラインの
独立型通販アプリがついに台湾上陸だ。

Line Mart(ラインマート)は現在、
アンドロイドに対応しており、
日本のLine Mall(ラインモール)と
同じインターフェイスであることが特徴だ。

利用者は衣類、電化製品といった
各種カテゴリーから興味のある商品を見つけることができ、
お気に入り商品にハートマークを付け、
セラーにメッセージを残すことができる。

また、ベンダーは代金の受取方法をATM、
クレジットカード(ラインの支払プラットフォームLine Pay)
現金から選ぶことができる。

配送は地元の物流企業T-Catもしくはベンダーが行うという。
全体的に見て、Line Martは標準的なP2P型の通販アプリに近いと言える。

ラインは公式ブログで、
人気の靴屋ABC Martいった地元小売店との
提携についても述べている。
また、台湾の通販業界では常識となっている、
コンビニでの支払や商品の受取もまもなく可能になるともしている。

台湾への展開により、
同社が掲げる3大市場(日本、タイ、台湾)における
eコマース初期計画は完結する。

不思議なことに、同社の通販アプリは旗艦のメッセンジャーには
直接組み込まれておらず、現在はチャットアプリから
ショッピングアプリへ移ることはできない。

また、利用者が2つのアプリで
ユーザーネームを共有することすら禁じられているのだ。

台湾ではP2P型の通販が強く、
PCHomeのRutenやYahooのヤフーオークションは
バイヤーやセラー、小規模企業の集合体には
未だに人気のマーケットプレイスだ。
そしてFacebookやPTT、BBS forumが定番の通販サイトだ。

それらの媒体はバイヤーやセラーが強い
ネットワークを持つという特性があるが、
質の高いモバイルサイト通販サイトが欠けている。

ラインだけでなく、シンガポールのCarousellも
そこを埋めようとしているようだ。
また現地台湾でもSoldaが立ち上がった。

判断するのはまだ早いが、もしかすると
3社のうちのどれかが台湾のモバイルショッピングを制するかもしれない。
国内の巨大な利用者基盤や底なしの広告予算といったことから判断すると、
ラインは確かに有利だ。

しかし、チャットネットワークを持っていれば
通販ネットワークを得られるとは必ずしも限らないのだ。

TECHINASIAより引用
https://www.techinasia.com/lines-ecommerce-app-live-taiwan-line-mart/