ダニエレ・クエルチャ氏はプレゼンテーションにおいてまず、
「効率はカルトである」と語ります。
わたしたちは普段の生活で効率を重視しがちです。
目的地にできるだけ早く、最短距離でたどり着くために、
地図アプリやナビを利用する人も多いですよね。
こうしたアプリやナビゲーションはただ最短のルートを選んでくれますが、
効率以外のことは計算には入れてくれません。
でも、効率ってそんなに大事なものでしょうか?
遠回りをすることで得られるものは実はとても多いのです。
普段使っている最も効率の良い道から
一本奥の通りには何があるでしょうか?
そこにはいつもの道では考えられないほどの静寂や、美しい景観、
行き会う人と視線を交わす余裕が存在する可能性があるのです。
それに気づいたクエルチャ氏は、
楽しい経路・美しい経路・静かな経路といった様々な経路が選べる
地図づくりに乗り出しました。
たった数分のために車ばかりの殺風景な道をただ歩くなんて、
実はとてももったいないことだと思いませんか?
効率重視の作り上げられた世界から一歩踏み出すことで、
わたしたちはより充実した日常を送れる様になる、
それに気づかせてくれるプレゼンテーションです。
TED Ideas worth spreading*より引用
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