ネットショップ運営者やWeb担当者にとって、
Googleが始めた「グーグルアナリティクス」は、
アクセス解析のコストダウンを実現させた。

そんな中、最近話題になっているのが、
イスラエルの企業が開発した「SimilarWeb(シミラーウェブ)」。

制限があるものの無料サービス内で、
グーグルアナリティクスではできなかった
ビックリするほどの情報を解析できると評判が良い。

特筆すべきは、自社サイトだけでなく、
競合サイトの人気ページやリンク、検索ワードなど
他社のアクセス解析ができてしまうという点。

Amazonと楽天のページビュー推移を比較することもできる。
どんな広告キーワードが集客に効果的なのかがわかる。

たとえば過去3カ月、楽天でページビュー上位にあるキーワードは
「出産祝い」「おむつケーキ」「エルゴヒューマン」「水素水」など。
キーワードをどのように持ってくるかの対策になる。

また、トラフィックの内訳も解析できるため、
サイトへの流入が検索ワードなのか、SNS経由なのかもわかる。

Amazonの全アクセスをみると、SNSからの流入は2.97%。
そのうち、ツイッターが42%、Facebookが41%を占める。

一方、楽天市場は全アクセスの1.39%がSNSから流入。
うち、Facebookが42%、ツイッターが28%。
Amazonに比べてツイッターからの流入がが弱いことがわかる。

シミラーウェブは多くのサイトと提携して情報収集しているが、
個人情報は取っていない。
そのため、アクセスした人の年齢や性別までは解析できない。
また、データの正確性について疑問視する声もある。

あくまでもサイト運営の目安として、
シミラーウェブの数値を捉えておいた方がいいのかもしれない。
しかし、Web担当者にとって、
参考になるデータが得られることも事実。

Googleでも検索ワードを解析できる「グーグルトレンド」や、
海外進出に役立つ「グーグルグローバルマーケットファインダー」
などの無料ツールを提供している。

個人や中小のネットショップは、高額な有料版には手を出しにくい。
無料版で得られる情報を上手に活用していくことが、
サイト運営の指針を立てていく上で重要となるだろう。

「日本経済新聞」より引用
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO83699940W5A220C1H56A00/?df=2