Amazonは上海自由貿易区に
事業所を開設する計画を伝えた。

それにより、より多くの海外商品を
中国で販売できることとなり、
ライバル企業のアリババグループとの競争が
激化すると見られている。

上海市当局もまたAmazonの進出に関し声明を出している。
それによると、Amazonは物流倉庫も開設し、
中国企業の輸出拡大にも協力する予定だという。
また、貿易区は海外決済への対応も可能で、
財務面での改革を試すこともできるだろう、という。

Amazonは貿易区への進出を、
アリババのようなライバル企業との
競争における強みにしたいと考えている。

中国のeコマースはアリババが支配している。
昨年の中国でのオンラインショッピングの売上は
3000億ドル(約31.2兆円)で、
アリババ運営の2つのサイトはその80%を占めている。

自由貿易区がAmazonの支払システムや中国での売上に対し、
どのような影響を与えるかは不透明だ。
Amazonの広報担当者もコメントは差し控えており、
計画の詳細や、貿易区進出による収益も明らかにしていない。

Amazonが中国に進出し10年がたつ。
同社の倉庫は中国全土に15棟ほどあり、
3000都市の消費者に商品を配達している。

そして電子書籍機器、Kindleにより
さらに多くの中国人消費者を引き付けようと、
昨年より同国においてクラウドサービスのテストも開始している。

また、今年5月には、加工食品だけでなく
新鮮な果物や魚介類を提供するため、
中国の食品サイト、Yummy77に2000万ドルの出資を行った。

7月に新たに中国地区の社長に任命された、
英国のAmazonグローバルの前副社長を務めたDoug Gurr氏は、
「弊社は顧客を魅了するような多くの選択肢、価格、
そして利便性のあるオンラインショッピングの
プラットフォームになりたいと考えている。」と述べている。

しかし、Amazonの役員等は、
第2四半期の純損失1億2600万ドルの一因は
中国やインドへの投資にあると述べている。

THE WALLSTREET JOURNAL.より引用
http://online.wsj.com/articles/amazon-com-coming-to-shanghais-free-trade-zone-1408532150