フランスのeコマースが2015年、2014年比で
10%成長見込みだとフランスeコマース連盟が伝えた。

2014年は2013年比で11%の成長だったため、やや成長が落ち込む形だが、
2014年には568億ユーロ(約5兆6千8百億円)の歳入だったため、
連盟は2015年末までには624億ユーロの歳入が見込まれるだろうと、
明るい見通しを持っている。

フランスの低調な経済は、失業率と国の負債の増加をメインの課題として、
マスコミでは大きな問題として取り上げられている。

ユーロ圏の懸念としてギリシャとイタリア経済の問題があるが、
フランス市場も常に下降を続けているため、懸念材料となっている。

しかしフランスeコマース連盟の発表は、
フランスのeコマースはドイツやポーランドのそれほどではないにしても、
一定のペースで拡大し続けていることを示している。

2015年予測においては、2014年には消費者ひとりあたりの平均取引数が
2013年の18から20に上昇した。
さらにeコマースサイト数は2013年の15万7千件から14%上昇したという。

路地面では、連盟はマルチチャンネルの拡大を目の当たりにしているとした。
自宅配達のみ可能な商品は46%となり、2013年の58%から下落した。

実店舗でのピックアップの提供はまた、ビジネスチャンスの拡大にも繋がる。
60%の消費者が、オンラインで購入した商品を実店舗で引き取る際、
別の商品も買っていると連盟の総合部長Marc Lolivier氏は述べている。

1月最終週に発表された報告は、
連盟のフランスのオンライン市場に対する見方を裏付けている。
報告によると、2014年から2016年までの間、
インターネット上での売上は17.4%上昇したというものだ。

ドイツは最速の市場成長率を誇っており、
2015年には2014年比で23.1%の上昇が見込まれている。

しかしフランスは、低調な経済にも関わらず、
オンライン売上に関してはヨーロッパ市場のトップ3に入るだろう。
1位と2位はイギリスとドイツだ。

連盟総裁のFrancois Momboisse氏は、
成長率見込みが昨年に比べダウンしたとしても、
良好だった昨年の業績に基づいた見込み率であるのだから、
業界は好調だと見なされるべきだ、と締めくくった。

performance-INより引用
http://performancein.com/news/2015/02/02/crisis-what-crisis-french-e-commerce-tipped-grow-10-2015/