インドのeコマース市場は2015年には
今年の総売上高35億ドル(3千5百億円)を7割上回る
60億ドル(6千億円)に達すると調査会社Gartner は予測している。

「インドのeコマースは発生期にあるが、
成長の早さではアジア太平洋地域一だ」
と同社のリサーチ担当役員Praveen Sengar は言う。
以下、同氏の言葉からインドeコマース市場の現状を見てみよう。

市場は年率6-7割で成長し3千5百億円規模に達したが、
小売り市場全体の4%以下にすぎない。

市場の先導役はB2Cセクター、B2Bを
手がけるのは数組織に限られオンラインチャネルを動かし関連企業や
ディストリビューターとの統合をはかることが狙いだ。

eコマース業界はWebsiteからの買い物を容易にし、
消費者や顧客企業が総合小売、卸売り、モバイル通信、直接間接販売、
コールセンターなど各セクターとオンライン関係を築き、
その関係を持続的に発展させる手助けになっている。

マーケッットプレース経営者、日用品、食品、飲料販売業者などが、
モバイルショッッピングの可能性に目を付け、
mコマースへの投資を始めているが、
モバイル端末経由の取引きはインドでは未だ5%以下だ。

eコマースプラットフォーム市場
(サイトやアプリを含む総合市場環境作り)は成熟しつつある。
既存の業者は独自の成長と買収の両方を通じて商取引の土台と、
検索、注文管理、マーケティングなどの周辺領域を強化している。

販売業者は日常業務 と新規顧客の獲得を優先するをあまり、
将来に向けた明確な展望を持てずにいるケースもある。
M&Aの増加で、市場のeコマースプラットフォームの選択肢が狭まる一方、
既存業者のプラットフォーム自体は拡張傾向にある。

国内でインターネットの普及が未だ限られていること、
小規模のeコマース取引量、複数の決済方式、
物流や配送の問題、返品率の高さ、平均注文金額の少なさなど、
B2C業者の採算やバイタリティーを圧迫する負の要因もかなりある。

B2Bはサプライチェーンを効率化する力になっているが、
正しいeコマース戦略を打ち立て、
全チャネルを通して顧客とつながるための人材、プロセス、
技術への投資はこれからだ。
インド企業が長らく軽視してきたことだ。

timesofindiaより引用

http://timesofindia.indiatimes.com/tech/tech-news/Indian-e-commerce-market-to-touch-6-billion-in-2015-Gartner/articleshow/44836843.cms