インディア・ポストがAmazonやeBayのようなサイトを立ち上げ
ネット通販業界へ参入する予定だ。
今回の積極的な動きは、IT基盤の近代化事業の一環だという。

ポスタルサービス委員会のメンバーであるJohn Samuel氏は
「現在はまだ計画とデザインの段階だ。
最終段階に至るにはあと半年かかるが、
新たな事業が加わるのは楽しみだ。」と述べた。

同氏の説明によると、
通販サイトはAmazonや eBayと同様の形をとり、
バイヤーとセラーをつなぐパイプ役となるようだ。

しかし、誰もが何でも売買できるという訳ではない。
取扱商品は予想以上に管理・精査されている。

商品リストを見ると、ダージリン地方の紅茶や
西ベンガル地方マールダーのマンゴー、
カシミールのサフランというような
各地域の特産品に焦点を当てている。

そして確実に良い商品を販売するため、
香辛料局や紅茶局、カシュー局といった
さまざまな管理局とも連携しているという。

また商品以外にもサイトで扱えるような
公的機関のサービスも追加されるようだ。

また、同氏は
「コンピューターや携帯電話を通して
インターネットの範囲を素早く拡大するということは、
顧客をもっともっと得られるということであり、
ネット通販になじみの薄い人でさえも
獲得することができるのだ。

新しいチャンスがころがっているのだ。
また、配送業務は通販業にとって重要な問題であることから、
配送ネットワークの検証も行った。」と述べた。

インディア・ポストはIT基盤の近代化計画
(事業費490.9億ルピー・約934億円)を進める一方で、
迅速な配達を目指して新たな配送車の購入に
200億ルピー(約380億円)を費やしている。

厳しい財務状況にあるインディア・ポストにとって、
ネット通販は新たな活路を与える事業展開の第一歩である。

しかし同氏は
「この新規事業の持つ力を最大限に発揮するには、
インディア・ポストが変わる必要がある。」とも述べている。

THE ECONOMIC TIMESより引用
http://articles.economictimes.indiatimes.com/2015-01-29/news/58586544_1_india-post-tea-board-e-commerce